俺ならこう撮る

映画監督・プロデューサー越坂康史の「もしも」の偏愛的映画感想と日常。
「夢駆ける馬ドリーマー」
このブログをはじめてから、意外に外国映画の鑑賞率が高いことに気づきました。だから毎年、日本アカデミーで悩まなきゃいけなくなる。もう少し日本映画にシフトします。

といいつつ、こんな定番の作品見ちゃいました。「間宮兄弟」のウェブに森田監督のブログがあって、競馬の話ばっかりしているので、影響を受けてしまったからです。馬を追いかけてカーチェイスするカートラッセルのアクション顔がいきいきしているのと、歯が生え変えている様が田舎くさい雰囲気をかもしだすダコダ・ファニング以外は驚きがないが、こういう定番をしっかり定番として作れるのはよいと思うんです。監督若いのにやるなぁ。これはまわりを囲むキャスティングの素晴らしさもありますね。特にディヴィッド・モースの悪役ぶりは好きです。ラストの競馬シーンの迫力がややモノ足りない気もしますが、気取らない潔さがありました。
「俺ならこう撮る」としては正直何もないです。まぁ、こんな回があってもいいよね。
【2006.06.09 Friday 20:10】 author : koshiy2010 | 外国映画2006 | comments(0) | trackbacks(1) | - | - |
「ピンクパンサー」
いつの間にかのリメイク、そしてスティーブ・マーティンの久々のピュアなコメディということで期待が高まります。
結構プリミティブというか昔ながらのコメディ味にうるうるでした。スティーブ・マーチン風の上品な泣かせと下品なギャグのコラボもちょうどいいかも。ただ昔のブレイク・エドワーズが好きな人にはちょっと違うかも知れません。ストーリー的にはあの中国人の伏線の張り方がグーですね。
「俺ならこう撮る」としては、日本人登場させたいなぁというのもありますが、こだわりはエミリー・モーティマーの眼鏡姿。S・マーティンがパーティで取った方が美人というようなよくあるくだりがダメ。私ならせっかくのパーティなんで眼鏡をはずしてきた彼女に気づかない。わかるように逆にかけさせて、普段の君の方が美人というくだりにします。あ、これいいな。「スプリング・デイズ」でやれば良かったなぁ。
【2006.06.04 Sunday 22:40】 author : koshiy2010 | 外国映画2006 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「ダ・ヴィンチ・コード」
絵文字はめんどくさいのでやめることにしました。

眠くて、体調悪かったせいなのか。いや、面白くないと思うんですよ。
基本的になんでロン・ハワードかよくわからなくて、「アポロ13」みたいな大作はあるけど基本的には家族とか人間ドラマ系の監督ですよねぇ。ミステリー系ないし。
謎解きが全然わくわくしないのが致命的です。
「俺ならこう撮る」としては、まずは大作感ですね。空撮とか入れたいです。
シナリオ的にいうと、ジャン・レノの刑事が狂犬とかスゴ腕な所をまずは売らないと、サスペンスがはじまりません。これは「逃亡者」そのまま持ってくればいいはずなのに。
謎解きがキリスト教文化圏だったら常識なのでしょうが、すべてセリフで片付けられているのでコードを解読する面白さが映画的にはないですよ。絵で説明しているのは最後の晩餐くらいで、これもなんてことないPhotoShopの切り張りみたいのを見せられて解説、たぶん原作はそれを無限の想像力で補うのできっと面白いんだろうなとは想像できるけど、映画的な感性にシフトしていないんです。「愛と死の間に」みたいな作り方をすればうまくいくような気がしました。
【2006.05.24 Wednesday 17:57】 author : koshiy2010 | 外国映画2006 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「プロデューサーズ」
超久々のメル・ブルックスワールド祝実は1968年に非ミュージカル版として映画化されていて、それがデビュー作なんだそうです。
舞台はトニー賞12部門だし、メル・ブルックスもまともな(安全な)超大作をつくる巨匠になってしまったのかという期待?は見事に裏切られて、むしろまだこれやってるのかよ、と説教したくなるくらいですたらーっ(ちなみに製作としては「エレファントマン」のようにまともな作品もあるという考えもあるが、よく考えるとそうでもないかも…)
しかも配給も「シカゴ」「オペラ座の怪人」と比べるようなおしゃれな宣伝で、何も知らずにくる観客のあんぐり顔を狙っているとしか思えないし楽しい
作品としては、舞台をそのまま無理矢理カット割りしたような所が多数。ちょっと素人くさい、というかダサイというか。。。ユマ・サーマンのダンスがちょっといっぱいいっぱい汗なのはまぁ、逆に萌えるかもラブといった所でしょうか。濃厚ギャグにひいちゃうのはいつものことですから、特筆の必要はないでしょうOK(むしろ好き)
「俺ならこう撮る」としては、やはりあの気になる無理なカット割りかなぁしょんぼり舞台シーンはともかく、日常シーンのソープオペラっぽい撮り方とか、意図はわかるけど映画の抑揚感を殺している気がしますバッド
ここでは、長回しはそれでしっかり見せて、リアルな画はそれとしてがんがん切り返すとか回り込むとかしたいGO!アクションシーンとかもありますしね銃
ミュージカルって音楽さえはじまっちゃえば、編集的にはミュージッククリップのようにどうとでも繋がっちゃうはずなんだけど、ドラマ的なセオリーで編集しているものが多いような気がします悲しいしかもダンス見せようとして引いちゃうので、やっぱ編集的には自由度のある割に挑戦度は低いなと。それをなんとかしたいですグッド
【2006.04.28 Friday 06:45】 author : koshiy2010 | 外国映画2006 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「ナルニア国物語・第1章:ライオンと魔女」
ディズニーの本格的ファンタジーっていうブランド売りがうまいなぁ。
ディズニーがホントに面白いかどうかは疑ってかからなきゃいけないと思うんです。確かに面白いのもあるけど、おいおいっていうのもあります冷や汗この作品は、おいおいって感じまではいかないのですが、子供向きONLY悲しい娘に見せるにはいいわラブちなみに、同じ監督の「シュレック」よりははるかにいい。でもやはり大人の鑑賞に耐えられる物語ではないんです。
「俺ならこう撮る」的にまず興味をそそられるのは、何度か繰り返される衣装たんすからの異世界トリップシーンの描き方。コートの中を横移動で抜けて、松のような木の枝が出てきて、って最初見るとすごくワクワクするけど、何度もずっと同じパターンzzzまとめ撮りするスピード作品の予算枠でやっていないとすれば、ちょっとクリエィティビティとしては手抜いているなと思えてしまいます。この映像のバリエーションを豊かにしたいです楽しい後ろからついていく子供の主観とか、目線とか縦構図系の画欲しいですグッド
もうひとつ、やはり気になるのが女王単品でしか悪玉がたっていないという、現代から見るとあんまりなシンプルな人間関係曇り&死んだはずのアスランのご都合主義的生き返りバッド原作だから仕方ないと諦めず、キャラクターの置き方、伏線などでいかようにも現代的にリニューアルできると思うのです読書
最後の戦いのシーンなんて子供達の成長をある意味もっと強く表現できる所なはずなのに、軽いし。あれだと石の爆撃が戦争中の子供達の体験が伏線になっているというのがわかりづらくないですか?それってもっと深いテーマを内包できるチャンスをもっているはずなのにもったいない。もう少しがんばってほしいなあ鳥
【2006.04.24 Monday 03:19】 author : koshiy2010 | 外国映画2006 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「PROMISE」
21世紀に入ってから全然チェン・カイコーをチェックしていなかったが、こんなCGばりばりのつくっているんだぁびっくり
哲学的というよりかは、教育映画的な構成です。神様との約束=運命というのはよいのですが、神様との約束のシーンでサンドイッチさせてまとめあげていることから、セシリア・チャンがストーリーのテーマを感じさせる基軸になるわけです見るなのに、彼女の「運命に翻弄される」という部分は前面にあまり押し出されず、真田広之さんやチャン・ドンゴン他男性陣の運命話をまとめあげるツールとしてだけ機能しているところに不器用さがあるなとしょんぼりこれはキャストの魅力もあるかも知れません。ある種既成のストーリー構造を壊そうという意識ならそれでいいんですが、この場合順当に考えれば、セシリア・チャンが自分が過去に約束した運命を呪い、もがくっていうのがストーリーテリング的には見せ場なはずなので、それが端においやられているのがどうものれませんでした悲しい
それ以外はCGっぽすぎるのはファンタジーとして見れば御愛嬌として、テンションも高く面白く見れるんですけどね楽しい
「俺ならこう撮る」では、もうこれは増村節にしたいグッド(一応説明すると増村保造さんっていう大映でよく作っていた監督さんがいて、運命的で奔放な女性像を描くのを得意としていた)
「外套の下見たい?」なんてセリフ出てきますからモロ増村さんチックな予兆はあるわけなんです。で、男はみんな彼女が好きなんだけど、ものにできず振り回されるときめき…いいなぁ。つくりたいなぁラブ
その裏にベースとして神様との約束を受け入れてしまった女性の哀しみのようなものがでると思うんですよね。これでストーリーの主軸に返り咲きますね拍手
【2006.02.18 Saturday 03:33】 author : koshiy2010 | 外国映画2006 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「フライトプラン」
J・フォスターの戦う母親シリーズ銃
ある意味疑似グランドホテル形式。予算を一点集中させた飛行機の中の長まわし飛行機に溜息。大作らしいイメージよりも往年のスリラーのようなつくりに好感触でした。
ストーリーが進んで行くとすっかり忘れてしまうのですが、乗客や客室乗務員が子供を見ていない、憶えていないってどうなの?コートの中に隠したってことでしょうか。
犯人の動機もよくわからなくて、そのへんがこの作品の弱さかなぁ冷や汗
「俺ならこう撮る」としてはこの2点をなんかとかしたいひらめきJ・フォスター中心でずっと描かれているので、それをやめて、客室乗務員を中心とした遅れている飛行機の慌ただしさのシーンを入れたい。注意が散漫になる様子とかしょんぼり
映像的にも乗り込みシーンに子供を入れるアングルと入れないアングルをつくって、客室乗務員側からは入れないアングルで見せる。それを回想などで反復させて子供の非認識の表現としますグッド
犯人の動機は「お金」でいいと思います。「お金」を奪い取ったらさっさと消え、子供は助かるが犯人は捕まらないジョギングま、ハイジャックということでいうと、こういうのが今のアメリカで観客の支持を受けるのかどうかは難しいのかも知れませんが。
いずれにしろ、クライマックスでもう少し「ああ」という伏線マジックのようなものを見せたい気がしました楽しい
【2006.02.10 Friday 22:24】 author : koshiy2010 | 外国映画2006 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「スタンドアップ」
シャーリーズ・セロンのブルーワーカー姿に魅せられてのジャケ買いYES!
これも1月に見ておきながら今日までアップできずにいました。

内容はセクハラ訴訟ものなんですが、以前セクハラ防止ビデオの企画のために渋谷のウィメンズプラザとかでその手の参考ビデオを見まくったことがあったのですが「えっ、これもセクハラ?」と思った記憶があります。
その観点から見ると70年代はパーフェクトにヤバすぎびっくりレイプしなけりゃOKくらいの勢いだったんですねたらーっ
訴訟における裁判劇はほんとに少しで逆転劇的なエンタメ性は狙っていないのはまあ、この作品では順当といえます楽しいむしろその前の女性の生き方に焦点があるということですね。
非常によくできている作品なので「俺ならこう撮る」的なものはあんまりないのですが、ちょっと真面目すぎるかなとも思ったりしますノーノー
シャーリーズ・セロンの役が男性共感があんまりないストレートな感じなので、もう少しオープニングはダメっぽさが強調されてもいいかなと。TRUE STORYなのでそんなに変えられないかも知れませんが、必死に生きている工具のがやや強すぎます。彼女の弱さの表現が、過去の出来事だったり、いい男に巡り合えてないことだったり、外側にあるんですよ。何か内側の弱さを克服して裁判までおこす気になる怒りマークという絵が見たいです。
例えば子供のアイスホッケーの試合でいわれのない「旦那を取った」騒ぎが起こるのですが、それにショックを受け、ガールフレンドの家に逃げ込もうとした子供を連れ戻すシーンがあります。私にとってはガールフレンドの家で癒された方がいいのでは?と思ったり、仲間はずれにされている彼をそうやってかばってくれている彼女がいるってホントは少し幸せときめきという見方もできるわけです。
そういう面から見ると子供に対しかなりエゴイスティックな母親であるような気もするのですが、作品中では「こういう状況だと仕方ないだろう」と母の愛絶対みたいなので隠されてしまっているんですよ。子供は反発してますが。(少なくとも観客はそういう見方をしてしまいます。)こういう中に「自分がこの子の母親であるのが彼を不幸にしているのでは?」という自責っぽいシーンがワンシーン悲しいあると「私ダメ」→「私がやらなきゃ」という風なステップが生まれて本人の成長がもっとよく見えるかも知れません。
また仕事(自立とか男女平等)を取るか子供(平穏な生活)をとるかムニョムニョというのでもっと悩んでいいのかなと。
ついでもうちょっというと、鉱山の危険さがあんまり見えない、セクハラ高校教師と本人、当時の彼氏の関係性がよく見えないなんてのもあります。
こんなのを事実に反さないレベルで入れていきたいと思いましたグッド
【2006.02.05 Sunday 03:32】 author : koshiy2010 | 外国映画2006 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「キング・コング」
「ロード・オブ・ザ・リング」を全然見ていない私としては、ピーター・ジャクソンは「ブレイン・デッド」や「乙女の祈り」の人なんですよ聞き耳を立てる
とすると、キャラクターとして一番興味を惹くのはジャック・ブラックで「スクール・オブ・ロック」そのままのインチキなすれすれのキャラクターになっていて、思ったよりジャック・ブラック色が強かったのに共感楽しいを覚えました。
恐竜に追われるシーンは最高です!
「俺ならこう撮る」風にいうと、ステレオタイプ化されていないこのキャラこそ、心情変化を追いたい気がします。
基本3時間以上上映時間の前半でナオミ・ワッツラブの心情変化、後半でエイドリアン・ブロディの心情変化を追うよになっているのですが、これをより効果的に見せるのであれば、ナオミ・ワッツは虫さえ嫌いたらーっな野生とは無縁の設定、エイドリアン・ブロディは自らの芝居では愛を描きながらも愛を知らないモゴモゴ戯曲作家という設定からスタートした方がいいのではないでしょうか?
だからリリーフ的なはずのジャック・ブラックに目がいってしまいます見る
そのジャック・ブラックも、難がないわけでなく、途中でエイドリアン・ブロディを利用してコング捕獲を思いつくのですが、今まで自ら難局へ突っ込んで行く性格だったのが、ワッツ救出をブロディお任せにしてしまうのはちょっとご都合シナリオになっています。
さらに、コウモリみたいなのに乗って二人が脱出するのはいくら何でも…ショックと思ってしまいました。ドラえもんじゃないんだから。。。
またコングまわりのテーマ性が弱いので、野獣が王子になれない苦しみを描いて、日本人としてはもう少し感傷に浸りたかった気もします。
時代設定や第1作目へのオマージュ、卓越した映像表現は素晴らしいかったので大変残念に思いましたグッド
【2005.12.19 Monday 20:13】 author : koshiy2010 | 外国映画2006 | comments(0) | trackbacks(1) | - | - |
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