俺ならこう撮る

映画監督・プロデューサー越坂康史の「もしも」の偏愛的映画感想と日常。
「童貞。をブロデュース」全男子・全女子見よ
元々はこれって自主上映で小さくかけていた作品のようですね?
それがここまで広がる。映画って面白い。
私的には元教え子をAVの現場に連れてってペニス舐めさせちゃう松江監督のロック魂に驚嘆ですが、映画はいたってまじめに素の男の子を活写した笑えるドキュメンタリーでした。
劇中に出てくる島田奈美向け自主映画。作られた当時はまったくどうでもいい作品だったのだろうけれど、それが宝石のように見えてくる第2部が元映画少年としては泣き入ります。大好き。
「俺なら」は無理。奇蹟。
【2007.10.17 Wednesday 23:54】 author : koshiy2010 | 日本映画2007 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「舞妓Haaaan!!!」無責任映画の構造計算
久々に見たなぁ、こういう無責任映画。
実は私的には何のフックもなくて、普通だったら完全にスルーする予定だったのですが、たまたま時間があって見れることになりました。
「憑神(つきがみ)」のコメディ度の低さちょっと不満を感じていたので、阿部サダヲさんが無意味に走るだけで小劇場のりのハイテンションワールドにまんまと嵌められたという感じです。また、生瀬勝久さんがはじめて映画ではまりましたね。

「山猿」「有頂天…」などの引用やミュージカルを途中で切るなんて表現がお気に入りですが、前半のメールやサイト表現がちゃんと考えられている、しかも途中で舞妓HowTo的に随所にサイトを登場させていたりして、静止表現を極力分散させる、目立たないところでテンションを落とさないクリエイトがなされていて、外壁は好きなようにつくっているけど、構造計算はしているようなしたたかな作品になっていますわ。

「俺ならこう撮る」。とはいえ、テンションについていけず飽きる(我にかえる)瞬間もなくはないです。しかしこれ以上ドラマを厚くするのは無謀だしなぁ。
また、決め打ち多すぎ感は否めず、柴咲コウさんが阿部サダヲさんにゾッコンが理由づけなしで突っ走るのはジェラシー込みで否定しておこうか。でも、これがあるから無責任映画ってわかるんですよね。うーん恐るべし構造計算。
今回は負けということで。
【2007.08.04 Saturday 14:34】 author : koshiy2010 | 日本映画2007 | comments(0) | trackbacks(1) | - | - |
「憑神(つきがみ)」良作だがもっと笑いたかったなぁ
予告とかがあんまりうまくないんですよね、ま、素材が足りなかったんだと思いますけど。
ストーリー的には下級武士が主人公とはいえ、主人公まわりにはチャンバラひとつない庶民劇なので、そこは新機軸として好感触でした。また宝くじのCMに出ている西田敏行さんが貧乏神というのは、偶然かも知れないですが、面白いです。
コメディとしては西田さんや香川照之さんがひっぱっていて、一番笑わせて欲しい妻夫木聡さんはちょっと芝居がニュートラルなので、若者には受けるけど、こういうベタなコメディには向いていない気もします。ただ他に誰ができるかというと困ってしまいますが。

「俺ならこう撮る」。作品の規模・内容からいって、もっとコメディにふりたい。妻夫木さんの兄役の佐々木蔵之介さんが外面はもっとエリートとして登場し、実は綻んでいるという流れにすると、妻夫木さんがもっと立ちやすいかなぁ。ただこれってシナリオ段階では想像できないことなので、バランスは難しいですけど。
あと、妻夫木さん自身になにかこだわりというか、趣味を持たせたいなぁ。ニュートラルすぎるいいひとなので、キャラが立たず芝居だけではコミカルに持っていきにくいです。釣りを趣味にしていて、西田さんに向かって釣りの醍醐味を語るようなシーンを入れたりすると、ニヤリとするお客さんも多いのではないでしょうか?
【2007.08.04 Saturday 13:18】 author : koshiy2010 | 日本映画2007 | comments(2) | trackbacks(1) | - | - |
「監督・ばんざい!」監督が叩かれる惨じめな姿をさらけ出して欲しい
うーん、厳しいなぁ。同時上映の「素晴らしき休日」が輪をかけて厳しいので。
岸本加世子さん・鈴木杏さんのコンビには興味をそそられました。内田有紀さんも素敵。

「俺ならこう撮る」。
もっとわかりやすい設定を与えてしまっていいと思います。監督キタノがバイオレンスを封印した途端、人形になってしまう能力を持ってしまったとすれば、観客は表層的には人形の意味を理解できます。
次々に映画が中止になっていくところは誰かに責められるシーンが欲しい。そういうのが実はバイオレンスなんだなぁ、と思うわけです。
私の読みとしての本作は、巨匠としてのレールを歩かされる映画監督の苦悩であり、そうじゃないんだという叫びなので、そういった意図が本当に狙いなら、監督が叩かれる惨じめな姿をさらけ出すのが、泥臭いかも知れないけど必要だと考えます。
シナリオを酒徳ごうわくさんに書かせたいなぁ。
【2007.07.14 Saturday 23:58】 author : koshiy2010 | 日本映画2007 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「大日本人」怒ってはいけない
そんなに悪くないですよ。途中までは。
ラストでテレビショーになっちゃうのが映画ファンには許せないんだろうなぁ。だから怒るというより呆れるのが正しい見方なのかも知れません。
あれは映画だからって真剣に見ている人に対するアンチテーゼなんでしょう。フェイクドキュメンタリータッチにしているのもその一環のような気もしますし。もうちょっと別のやり方があるようにも思えますけどね。(ドキュメンタリーではじまっているんだから、ドキュメンタリーとして終わらせばいいのにと)
ただ、あんなにCGでお金かけてというのは違いますね。松本さん本人動かすよりCGの方が安いに違いないので、経済効率考えると正しいのかも知れません。モブシーンもないし、企画の規模感から考えると相当安く無理して作っていると考えられます。

「俺ならこう撮る」そう、撮らないですね、まず。
【2007.07.04 Wednesday 01:21】 author : koshiy2010 | 日本映画2007 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「キサラギ」やりすぎ伏線の醍醐味
実は1度だけお会いしたことのあるプロデューサーさんのクレジット発見。ということでもないんですが、楽しめますね、笑えます。
グランドホテル形式ものでも究極にグランドホテルで、舞台が回想とオープニングエンディングを除くと1シーンしかなく、完全に1部屋っていう、かなりインデペンデント魂のあるような作品なんですが、監督はテレビ出身の方で「シムソンズ」の監督。
「シムソンズ」は良作だけれども定番的で目立って面白いと思える何かがなかったのですが、こちらはやりますね。ひとつひとつのセリフが絶妙に伏線になる言葉で楽しむ映画。やりすぎ伏線の醍醐味とでもいいましょうか。もちろん脚本の力は大きいですが、1部屋5人をうまく撮るのは演出力いりますから。
最後の瞬間まで如月ミキの顔を出さない演出もインデペンデント好み。

「俺ならこう撮る」これやりたかった監督多かっただろうなぁ、と思いつつ。
頭の5人の紹介パートにサスペンスを仕掛けたい。ここの10分くらいを越えるとドラマはどんどんよくなっていくのですが、ここがちょっとたるい感じがします。ホントにどこかの小劇場の舞台を見ているような。喪服話を早めにもってくるか、写真集に観客を引っ張る要素を加えるか、映像的ギミックで誤魔化すか。
小出恵介さんの役のキャラクターがちょっと一定していない感じがしました。でもこれ難しい役かも知れないですね。

でも拾い物です。おすすめです!
【2007.06.26 Tuesday 23:03】 author : koshiy2010 | 日本映画2007 | comments(4) | trackbacks(0) | - | - |
「俺は、君のためにこそ死ににいく」逆に「300」にしてほしかった
「300」が古代の熱い男たちの映画なら、近年の熱い男たちの映画が見たくなって「俺は、君のためにこそ死ににいく」へ。結論からいうと熱さへの期待は裏切られましたが、そんなに悪くはないです。トメさん中心に日常が淡々と綴られているところがよくて、これが東映の全国公開の映画でなく、インデペンデントなところから出てれば納得しちゃいます。ただ東映ですからね。男の熱さが見たいですよね。戦闘シーンも少ないし、その周辺のディティールは日常から比べると薄めかなぁ。

「俺ならこう撮る」としては、語りべとしてのトメさんが感情変化する瞬間が欲しい。やはり多少の泣きや怒りはあるし、岸恵子さんもキャストとしてはいいと思うんですが、主人公の心の変化を捨て去ちゃった構成はもったいなくありませんか。
それから、男たちが負け戦ほど熱くなっていく感じというか、はまっていくというか、それが様々な立場で見れると感情移入のチャンスがより増える気がします。
聞く所によると、特攻の方法というのは戦闘機が道をつくって、そこを特攻機が突っ込むということらしいです。つまりはチームプレイ。シナリオ上に描かれないこういうディティールがリアルさを盛り上げる気がします。
【2007.06.21 Thursday 23:07】 author : koshiy2010 | 日本映画2007 | comments(0) | trackbacks(1) | - | - |
「机のなかみ」私がプロデューサーだったらこういう人に発注したくなる
「無垢なモノ」の筒井監督の弟さんから「越坂さん好きですよきっと」と言われたので、見てまいりました。
好きと決めつけられると、そうでもって気になりますが、シンプルな夢実現の青春映画よりはかなり屈折していて面白いと思いました。

これも「バベル」同様、時制が戻ったりするパターン。これがまぁ、確信的に記号化されているので、これをどう捉えるかが評価の分かれ目かも知れません。
また、エンディングに向かって結構ありふれたテーマに集束してしまい、破壊力のようなものを持ち得なかったのがちょっと残念でした。

「俺ならこう撮る」としては、非常に配役的に魅力に溢れたキャラクターを創造しているのですが、役者が全般的にはこなしきれていない印象を受けます。芝居が上手い、下手というよりかセーブがかかっている感じがします。ここは泣く、ここは怒るというのが決まっていて、その一元的なブレがない中にのっかった芝居という気がしました。もっと役者のアドリブや持ち味が炸裂する瞬間が見たいかなぁ。この人の次の出演作見たいと思える感じにしたい気がします。(清浦夏実さんその中でも自由さで健闘)

ただ脚本的にはよく出来ていて、予算をかけずに面白いものを作ろうという意志が感じられます。私がプロデューサーだったらこういう人に発注したくなるもの。
ラストの泣き芝居の連打がなければ、結構好きな映画になっていたかも知れません。辛くて泣くのではなく、それを我慢している姿に私は泣きたいです。
【2007.05.30 Wednesday 16:52】 author : koshiy2010 | 日本映画2007 | comments(0) | trackbacks(1) | - | - |
「蒼き狼 地果て海尽きるまで」昔の角川映画らしい
昔の角川春樹さんが作っていた頃の角川映画を見直したくなる瞬間が時々襲ってきます。
それはちょうど中学高校の色々なものを吸収していた時に角川映画を見てきたからというのもあるのですけれど、名作は少ないかも知れないけれど、魅力的な作品は多いからといえるのではないかと思うのです。

理知的なエンターテイメントというよりは、本能的というか。
どんな大作でもそこそこエロモードが入ったりしているのも特長のひとつかも。

そういう意味で「蒼き狼 地果て海尽きるまで」は、「男たちの大和」から比べるとかなり昔の角川映画らしい作品。女性が強奪対象になってた時代を描く時に、今は女性主観を強く打ち出して描くということで、蔑視的なイメージを回避する傾向があるのだけれど(今度やる「女帝」なんかそれっぽい)、あくまで男子が女子守るっていう体制くずさないんですもの、この時代に。
でも、それが当時っぽさを妄想させるという点において、ありなのかも知れないと思ってしまうわけです。

ここでも「男たちの大和」と同様セカンドユニット大活躍。公式HPでは澤井監督と並んで紹介されています。原田徹監督、そろそろセカンドユニットじゃないアクション大作が見たいですわ。がんばれー!

「俺ならこう撮る」としては、「プロジェクトX」にしたいなと。
テムジン(のちのチンギスハーン)が国の崩壊の危機に立ったり、他にボルテが奪われたりなど苛酷な運命のオンパレードなので、人知れず挫折するというか疲れるというか、そういう姿があった方が共感できるような気がします。そんな中で成功に向かって戦っていくような姿が見たかったです。ちょっといつもイケイケすぎちゃって。

歴史上の人物が面白いのは苦戦している時だと思います。そこから努力したり、工夫したり、アイデアを練って伸し上がっていく。低い所から高い所への上昇がカタルシスを感じさせるということですから、絶望的な所はガンガン絶望させたいですね。
【2007.05.27 Sunday 23:27】 author : koshiy2010 | 日本映画2007 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「ITバブルと寝た女たち」胸から離れない手
こういう映画ってネットに感想があんまり上がらないんですよね。そういう意味でも書いておきたい。そして「東京大学物語」とか見ようと思って逃していた三津谷葉子さんのチェック含めて見てきました。

三津谷さんは普通に普通、うまくもなく下手でもなく、むしろシナリオ的には脇の方が魅力的に描かれていて、金子昇さん含めて役的に損しているような印象も受けなくないです。

こういう作品の場合、視聴者・観客層のニーズに合わせて作られているので、当然あんまり変わったことができないのはわかるのですが、だからこそある意味その泥臭さの定番ドラマを盛り上げる何かの戦略とか得した気になるおみやげが欲しいなとも思ったりもします。
で、通常は、まったくおみやげがないなんてこともよくあるのですが、本作は期待していたよりかはおみやげが多かった作品ではありました。そのいくつかをご紹介しましょう。

金子さんの三津谷さんの胸から離れない手…二人のセックスシーンでは、まぁ見せない理由が大きいですが金子さんの手が磁石のように離れない。で、揉みまくるしかないということで、それはそれで不自然だけどエロ効果は上がっていてニーズに応えているのかなと。

良心のキャスティング…七世一樹さんは若き頃の佐野史郎さん的ないでたちで登場、最初はあまり魅力的に感じなかったのですが、ドラマが進んでいくと光ってきます。コントラストをつけていて面白い。三浦敦子さんのこの役はおいしい。脱ぎ要員的に人気AV系の芝居のできない人をキャスティングしていたらメタメタになっていたに違いないです。本作のキャスティングの良心を感じさせます。喜多嶋舞さんもいい感じで、このまま松方弘樹さんのように見栄芝居ができるようになってくれると面白いのになぁ。

で、一番気になったのは三浦敦子さんの演じたキャラクター。三津谷さんの友人役で、二人とも劇団仲間なんですが、途中で彼女を裏切って主役を取るわ、危なくなった七世さんの会社を騙して三津谷さんの紹介で金子さんに買わせるわ、夢に生きるためにスレスレやって、疲れて諦めて実家に帰ろうとでもしているところを自殺に見せ掛けられて殺されちゃうという、めちゃくちゃハイ&ローで駆け抜ける人生。この魅力はたまらないです。

で、「俺ならこう撮る」は…
主人公を三浦敦子さんの演じたキャラクターの方で撮ってみたい。
あと、セックスシーンって色々試したいことがあるけど日本の映画のセックスシーンってカット割りが一般的にアッセンブルというか組み立て型なんですよね。AVだとそこにしつこくインサートが入る、エロアニメだとカットバックが入って、ある種同じ画の繰り返しが続く方がエロ度は増します。だけど劇映画だとAVよりもアングルが限られるから、こういうのが単調に思えてやらないよね。最初から前張りありきでアングルを決めちゃうからね。撮ってから映っていたらカットするなりすればいいのに、と思ってしまいます。
【2007.05.14 Monday 02:10】 author : koshiy2010 | 日本映画2007 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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