俺ならこう撮る

映画監督・プロデューサー越坂康史の「もしも」の偏愛的映画感想と日常。
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「蛇にピアス」過度の期待は禁物、でも吉高さんでよかった
「蛇にピアス」に限らないですが、映画で描く渋谷は相当やばいところって印象がありますなぁ。渋谷に通っている私には実感できないんですけど、ダーク渋谷が色々あるんでしょうね。

渋谷を舞台にした映画で時々感じるのが、ここで待ち合わせしないだろみたいな現実的な立地とのギャップや撮影のしやすさでロケ地が選ばれているようなことが私なりの渋谷感であったりするのですけど、本作はそれがあんまりなく、はじめて会うのはTSUTAYA前みたいなリアリティ(これがハチ公前だと本作のキャラじゃないんですよ、ちょっとの違いなんですが)がいい感じです。

話題の吉高由里子さんの体当たり演技(裸になると体当たりって…まぁいいか)は、新人とは思えぬ風格を見せつけ、裸にならなくても新人賞はあげたくなる感じですが、芝居においても、エロにおいても過度の期待は禁物。でも、やや古臭い描写(オープニングとか)もあるけど作品メッセージとしての新鮮さは吉高さんによってなされている気がしてここは注目したいです。

ネタバレしすぎるのでぼかして書きますが、人を殺した(または殺したかも知れない)人を愛せるというのは、色んな所でやられているモチーフなんですが、吉高さんがやると、今風な恋愛風景として再生されて輝くんですね。これは作中のキャラの影響もかなり強いんですが、この映画のヒロインが吉高さんでよかったと実感します。また演出パワーもそこに集中して投下されている気がします。

「俺なら」としては、サスペンスや逃亡劇としての要素を持つストーリーであるのにかかわらず、それが効いてこないのが見てて悔しいかも。最初に事件が起ってから後は、いつ捕まるかというサスペンスの中であらゆる事が起っていくんですが、サスペンスが狙いもあるとはいえ忘れ去られすぎて、崖っぷちでおこるドキドキが持続していかない気がしました。ジャンルは違いますが「ラスト・コーション」とかはそういう崖っぷち感がエロシーンまでも盛り上げたりしていますしね。

とはいえ、見て損した気にはならない、きちんと演出された映画でした。

【2008.10.07 Tuesday 23:25】 author : koshiy2010 | 日本映画2008 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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