俺ならこう撮る

映画監督・プロデューサー越坂康史の「もしも」の偏愛的映画感想と日常。
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「インベージョン」今や古典的SFの野望
ほんとに今や古典的SFなのでどう評価するかは難しいですが、不可なくバランスはいいし、今風のアレンジはなされている作品だと思います。芝居やセリフもいいのでそこそこみんな満足して劇場を後にするでしょう。
でも、はたと我に帰って考えてみてください。それこそこの映画が扱ったテーマ「人間が均質化して平和になることが幸せか」というのに近い「均質化された映画がお客さまにとって幸せか」ということを。
実はこの映画こそがこのテーマを現実世界にウィルスのように撒こうとしているです。それをワザとやっているんなら恐るべき映画だし、たまたまそうなっちゃったなら面白いけど凡庸で記憶に残らない作品です。

「俺なら」的に言ったら、やはりむしろこのバランスを崩したいという欲望に駆られます。例えば、均質化した理想社会のSEXはどうなるんだろうとか、眠りにこだわって、眠らずにいる不自然さというのが人間の自然界における不自然さみたいにテーマが創出されてくるとか、主人公の精神科医の友人に戦地で人道支援している人が一人いるだけでも物語はもっと多様な転がりを見せる気がするのです。何か2000年代に生きる人間が共感できたり、直面したりしている要素が強く入ってきて欲しいと思いました。
【2007.11.10 Saturday 16:42】 author : koshiy2010 | 外国映画2007 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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