俺ならこう撮る

映画監督・プロデューサー越坂康史の「もしも」の偏愛的映画感想と日常。
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「LIMIT OF LOVE 海猿」
前作が映画館で見れなかったので、DVDで予習。これが青春映画としてなかなか面白かった。これを見ないで2作目を見ると味気ないことになっていたと思います。
ま、船の傾き具合と中のセットとの傾き具合があっていないのはご愛嬌。
時任三郎さんのようなキャスティングは嬉しいです。光石研さん、津田寛治さんがいい。これだけ集まると間に挟まれている白髪のモノ言わぬキャストが気になってしまう。私的にはリポーター浅見れいなさんに不意をつかれ泣かされそうになりました。
非常にストーリーテリングとして計算され尽くされていてブレがないのが面白さの価値を決めるポイントになっている映画だと思いました。非常に類まれな演出力でシナリオのやばいところをうまく逃げているのは勉強になります。生と死の狭間で起こる葛藤がクライマックスでテーマとしてあるわけですが、前作はバディを見殺しにするかでTo be or not to beになるのを、みんなで助けに行って解決しちゃう。本作でも二人助けられずに、どちらかを助けるかの葛藤が、船が逆に沈むことで解決しちゃう。それが「えっ?」と疑問にならないところがこの監督のすごさで、説明しない。見せない。結果がこうだ。って言うだけしか言わないから納得するしかないわけです。本来そこにハッピーエンドなんてなくて厳しい現実があるんではと思うけど。
「俺ならこう撮る」としては、そこに納得できるアイデアが欲しいです。「タワーリング・インフェルノ」の貯水タンク爆破みたいな逆転ネタが欲しいです。それがあると、私はハッピーエンドを支持できます。それからもうひとつ、疲れが欲しいです。伊藤英明さんのキャラが実直すぎて、人間的な弱さがないんです。二人助けられなかったのに悩んで結婚できないなんていうのは、スーパーヒーローの悩みですよ。吹越満さんのやってたあの役が人間だと思うんです。伊藤さんにはせめて疲れて欲しかった。逆ギレするとか人間的な面を見たかった気がします。
ま、そんなような意味では、本作は面白いけど、人間が出てるということにおいて、前作の方が好きかなぁ。
【2006.06.19 Monday 04:02】 author : koshiy2010 | 日本映画2006 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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