俺ならこう撮る

映画監督・プロデューサー越坂康史の「もしも」の偏愛的映画感想と日常。
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4/27「メス猫 キャットピープルの誘惑」リリース

2週連続で監禁Vシネと教育映画ロケという、相変わらず振り幅の広い活動をしています越坂です。

どっちも私、好きだし、得意分野だと思っておりまして、真のプロはこの振り幅がある人だとも思っています。

といいつつ、アーティストのPVつくれって言われてももう感性的に無理だと思うので、齢とともに幅はやや狭くなり、得意分野の深さはやや深くなっているのかも知れません。なので、最近は幅にはこだわらなくなりましたが、まぁ常にチャレンジする場に自分がいたいという気持ちは持ち続けたいとも思っております。

 

映画というのは本来自由で、特に今回ロケした実感として感じるのですが、この2分野の作品にはそれぞれで信頼のおける素晴らしい俳優がおりまして、こっちの作品にこっちのキャストを使えればどんなにいいだろうと、思うこともしばしばあったりするわけです。なのですが、僕の自主規制も含めてできない大人の事情もあったりします。

スタッフについても同じで、キャストほどでないにせよ、スタッフ構成の仕方が微妙に変わります。

 

監督という立場だと、なじみのあるキャスト・スタッフで作る方が効率はよいし、クォリティも維持されるから安心。しかし、低予算作品が持つメリットなはずのチャレンジを失う可能性もあります。

かつて、ハリウッドが50年代に行き詰まっていた。そこを変えたのがニューシネマやのちの映画学校世代の監督たちだといいます。今私たちのやっているVシネは、どちらかといえば既成映画からはみ出るニューシネマ側の作品のはず。ところが、個人的には、そのVシネでさえ、色んなことで行き詰まりを見せているのではないか、と最近思うようになっています。こんなプチな世界でもそれはあるんだなと。ならば、次の一手をどうするかを真剣に考えなければならないと去年から思うようになってきました。

そこで、自主製作でやってみたり、スタッフィングを変えたりして今チャレンジを進めているというのが自分の状況です。

 

昨日「電撃映画祭」を見させていただいた時に、多くのなじみのキャストからお声をかけていただいたのです。大変ありがたいことです。だが、「また出して下さいよ」と言われても、3年前、4年前のように勢いでキャスティングはできなくなっている。申し訳ない。だが、出て欲しい作品はきっと来る、こんなに作っているんだから。気長に待ってもらうしかない。

そして、行き詰まりを解消できそうなキャスト・スタッフ・アイデアは大歓迎。そこにはのりたいのです。

 

前置きが長くなってしまいましたが、プロデュース作「メス猫 キャットピープルの誘惑」はそういう要素で作られてきた作品でした。つまり、行き詰まりを解消していって成立させた作品でした。

まずは倉持由香さんが出ている「飼い猫」というVシネが成績良さそうだった。だけど、マネするなら倉持由香さん以上の惹きを持つキャストにしなければならない。これは脱げるキャストにすることである意味解決できる。しかし、内容を当然同じにする訳にはいかない。そこでまずは行き詰まりがありました。

他の監督から手が上がらず、遊山監督と別件打ち合わせ時に、「飼い猫」みたいのをやりたいと言いました。そこで監督から出されたアイデアは「キャットピープル」ならできる、というもの。要はホラーです。これはビッグアイデアでした。

でも、私にはひとつ懸念がありました。正直前作「くノ一」はがんばった面白い作品ですが、セクシーは明らかに足りなかった(これは、あとで話を聞くと、撮影場所の問題もあったらしい)。監督の言うようにすすめると、本格ホラーにしすぎて、セクシーがおろそかにされるのではないかと疑った。

シナリオができあがると、コミカルなシーンも多くあり、バランスが良かった。セクシーも十分になりそうだった。

川越ゆいさんは、主演が続くので本当は模索したかったが、メーカーPの「猫に似ているからいいんじゃない?」という根本的な発言によって決まった。

 

そんな感じで、今までのプロデュース作は、監督や越坂のアイデアをメーカーに買ってもらうような空気が強かったのですが、本作に関しては、監督、越坂、メーカーPがそれぞれの立場で、行き詰まりを解消するアイデアを出し合った作品になったと思います。

ぜひ、その結果をご覧いただきたいのです。よろしくお願いします。

 

 

予告

 

 

メス猫 キャットピープルの誘惑

 

 

【2017.04.30 Sunday 19:38】 author : koshiy2010 | 雑記・日記 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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