俺ならこう撮る

映画監督・プロデューサー越坂康史の「もしも」の偏愛的映画感想と日常。
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「渇き。」「私の男」娘をファムファタールに設定する衝撃性
忙しいけど、これだけは書かせて、レンダリング中だし。

これが娘でなければ、それほど衝撃的な作品ではありません。
男にとって女ってわからないという図式でつくられたこれまでの様々な作品の「女」の部分を「娘」に置き換えるだけでこれだけ新味が出るのだからなかなかなものです。そして、それが大型ショッピングセンター併設のシネコンでかかっていることも。
「女」以上に「娘」の考えていることがわからないという時代を象徴しているのでしょうか。
しかしながら、近親相姦というのは意外にも単館系映画ではなかなかの定番アイテムですし、もちろんR18系作品でも。ただ最近やられていなかったから衝撃度があるというだけのような気もします。

2作とも、ヤバい映画売りはされていて、まず「渇き。」は某大作映画を降りた監督の怒りのようなものが感じられて、パワフルで面白いんです。が、なんで裸ないの? ドラッグ描写ですでに地上波放映も諦めるくらいの勢いでつくっているのに、そこだけは制限している感じがして、まぁ、ちょっとふがいなく思ってしまいました。別に小松菜奈さんが脱ぐ必要はないけど、黒沢あすかさんはもっとがっりやってもという気がしてしまいます。
一方「私の男」は、そこはなかなかやっているんですけども、こちらはストーリー的に二つ不満があって、浅野忠信さんと二階堂ふみさんが本当の親子かどうかははっきりさせずに進んでく。ここは倫理上の対策かとがまんしても、浅野さんと二階堂さんがどういう過程でそういう関係になったかはわからせなくていいのかしら。時間が飛んで結婚前になる所でも省略の美学がきつすぎて想像がおいつかないのです。というより、そこは観客が見たいところでしょ、と思うのです。ミステリーっぽく見せたいのはわかるんですが、うーん、アートが勝っちゃって。嫌いじゃないんだけどね。
そのへんは実は「渇き。」では回想的に小松菜奈さんの周辺がこれでもかと描き込まれているので想像がつくんです。

ということで、2作見て、足りない所を勝手に脳内編集して補完すれば2作とも満足できます。きっと。
 
【2014.08.02 Saturday 13:57】 author : koshiy2010 | 日本映画2014 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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