俺ならこう撮る

映画監督・プロデューサー越坂康史の「もしも」の偏愛的映画感想と日常。
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「THE GREY 凍える太陽」しぶい、しぶすぎる他
なんだか最近、ショーゲートさん配給のによくあたります。
「THE GREY 凍える太陽」はエロのない「ミッシング」みたいな作品でした。どうあがいても助からないみたいな。どん底に落ちると、こうならないかな、なんて思って思わず宝くじなどを買ってみたりしちゃいますが、当たらないです。
結局自分で切り開くしかないんですよ、という映画でした。でも助からない。ただ、あの状況の中で事故現場から移動するのが正しい判断だったのかはわかりません。発見もされにくいでしょうから。でも、男の生き方の切なさが出ていてよかった気がします。

一方、女の生き方の切なさは「おおかみこどもの雨と雪」です。
この昭和のような不器用な生き方は、時代設定が昭和っぽいので、いいとして、ちょっと気になるのは「オオカミとの獣姦」をすんなり童話とはいえ受け入れちゃうお客さま。
「え、、、、」ありなんだ。「ミッシング」以上じゃない。
ま、これがちょっと前の外国人パートナー、あるいは戦前の朝鮮人差別の暗喩なら、なかなかすごい狙い所です。脚本が「八日目の蝉」の奥寺さんだけあって、前半の振り切ったラブストーリーも実はそれほど嫌いではないんです。
ところが、こちらは「八日目の蝉」のように追い込まれてはいかず、ファンタジーな田舎の優しさで解決してしまう。
子供の成長との確執はなかなか描かれているとは思いますが、本来は、好きとはいえ、オオカミの子供をつくってしまった母親の意識、「間違っていたのだろうか」という所を悩む物語、最終的に「間違っていなかった」でいいんですけど、そこをやるべきでないかしらと思います。子供が自分が他の子供と違うことを比較的安易に受け入れているのが引っかかります。
だって「八日目の蝉」で井上真央ちゃん悩みまくってましたよ。だから後半は退屈でしょうがない。あるいはアニメらしいコメディにするなら、オオカミと人間のカルチャーギャップをやって面白がらせればいいはずだしね。うーん。

「桐島、部活やめるっとよ」もついでに。
これ、なかなか勇気ある企画。どう考えても、クライマックスを盛り上げにくい。
空気はよかった、みたいにする演出のベクトルはよくわかりました。
さて、でもこちらは最後に橋本愛さんはじめ、非映研メンバーの襲われ方に尽きると思います。この場合、特殊メイクに凝るのもありだけど、橋本さんは少なくとも集団で襲って欲しいですよ。ゾンビ映画ってそこが惹きですよね。撮影時間などでできなかったのかもと思っちゃいましたけど、それをしないで「自分たちのつくった映画が自分の好きな映画とつながっている」みたいなセリフは感情移入できない。その最後めちゃくちゃになる感じがあれば、他は何も気にならない作品なはずなのに。いやぁ惜しいなぁ、と思っちゃいます。
 
【2012.09.14 Friday 18:14】 author : koshiy2010 | 外国映画2012 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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