俺ならこう撮る

映画監督・プロデューサー越坂康史の「もしも」の偏愛的映画感想と日常。
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「闇金ウシジマくん」このクラスの作品が当たってくれないと日本映画に未来はない
東映が「苦役列車」で前田敦子さんを起用している間に、SDPは「ウシジマくん」で大島優子さんを起用。このキャスティングはいいと思いました。しかもノーメイクに近い地味目の登板。
映画界は勘違いしていて、AKBは全員揃ってなんぼなんですよ。あとは、脱ぐとか、汚れたような役とかの新局面を見せないと引っ張れない。ここでは汚れ方向での起用。でも、かつての山口百恵さんとかのアイドルものでも、不幸とか汚れは惹きのモチーフとして鉄板、だから決して憧れのヒロインでキャスティングしてはいけないんです。

この作品SDPの単独配給で全国100スクリーン超規模の公開、直前のTV版再放送は関東はMXの枠をたぶん買い取り、と厳しい中で成功への道をつくろうとしていて、とりあえず最初の週に10位に顔を出して「ほっ」としている反面、もう少し行って欲しいというのが関係者の本音なのではないかしら。でも、このくらいのクラスの作品がせめてこの規模感で当たってくれないと、日本映画はやばいことになります。そういう意味でまずはこの配給チームの努力にエールを贈りたいです。パチパチ

さて、作品は主に林遣都さんと大島優子さんのエピソードで構成されて、林遣都さんの方がTV版のラストに近いような暗黒エンディング、大島さんは立ち直るなかなかのハッピーエンド。
この大島さんのエピソードがかなりファンタジーに近い感じで、元の母親の借金がいくらかわからないけど、出会いカフェで1日2.3万稼いでも、10日5割って50万借りてたら10日で25万渡すわけですよ。しかも母親は一人5000円で売春していて、こちらも元金返せるレベルじゃないような。笑 そんな中で林遣都さんのたぶん一枚1万円くらいのチケットを10枚くらい買っていたような。また、出会いカフェの中でも競争は起き、いつまでも新人ポジションで稼げなくなると思うので、あんなにスマートに返せるのが、ちょっとリアリティからは遠い気がしました。

とはいえ、暗黒的映画を貫くキャラが続々と登場するのは魅力的で、映画のダイナミズムもほどよくあり、よく考えられています。イベント会場廊下から外へつながるアクションなど、ちょっとやり切れなかったんだろうな、と感じさせる所も多々ありますが、この時代を描く映画として残っていって欲しいです。
 
【2012.09.07 Friday 13:00】 author : koshiy2010 | 日本映画2012 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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