俺ならこう撮る

映画監督・プロデューサー越坂康史の「もしも」の偏愛的映画感想と日常。
「カメラを止めるな!」あえて苦言を呈してみる
めちゃブログごぶさたです。
ようやく「カメラを止めるな!」を見て参りました。ネタバレありです。

今や、業界や映画ファンの間で「カメラを止めるな!見た?」は挨拶言葉になってしまうような旋風をまきおこしております。これは低予算映画制作者にとっては、なかなかのジャパニーズドリーム。素晴らしい現象だと思いました。

作品も凝っていてよく考えられているし、なんといっても、かつて拙作にもご協力いただいた撮影の曽根さんの神がかったワンカットカメラワークは奇跡でした。

私も見た直後はそれなりに興奮状態に包まれていたわけですが、なんでゆうばり映画祭ではコンペじゃなかったんだろ?と思い始めて、あることに気がつきました。

そうなんです。この映画に足りないのは「棘」なんです。ま、もともとインディーズというより、ワークショップ映画なんで、それを求めるのは筋違いなのでしょうけれど。何か言葉にできない物足りなさを感じていた私ですが、これで多少解消されました。

まず、突っ込みどころは多くあります。ホラー映画チャンネルの開局生放送特番になんで再現ドラマ監督がいきなり抜擢されるのかとか。僕がプロデューサーだったら、まず白石晃士監督あたりから交渉して、夏目大一朗監督まで、たぶんぶっちゃけみんな断らないよね。w
それはともかく、エンターテイメントとして泥臭い結末を考えたら、発注した側がギャフンとなるようなエンディング、少なくとも現場にいたイケメンプロデューサーにゲロぐらいはかけたくなるのですが、本作の場合は、家族の絆と生放送をやりきった高揚感の方を主軸においたエンディングを選びましたね。
監督が暴走しかかる所も自制してしまうわけですが、かつてのインディーズ監督なら、あそこで狂って暴れてくれると思うのです(石井岳龍監督や園子温監督を思い起こしてください)。それをやらないところは現代的な味ではあるんだけども、ずいぶんと平和的な解決をしているなぁ、いわば「作品も成立させ、家族の絆も取り戻した、それでいいじゃないか」という主張なんですよ。これが寂しすぎて。棘を抜かれた現代日本人の幸せってこんなものなのかと思ってしまいます。
とはいえ、そういう映画だから当たっているのも事実なんですよね。
同じ反復ものなら吉田恵輔監督の「机のなかみ」の方が毒があり刺々しいですね。あれ、DVD誰かに貸してもどってきてないなぁ。w
【2018.08.18 Saturday 12:14】 author : koshiy2010 | 日本映画2018 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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