俺ならこう撮る

映画監督・プロデューサー越坂康史の「もしも」の偏愛的映画感想と日常。
最近見た映画、まとめて感想2015/10から今日
本当は、「東京地下女子刑務所」の告知をしようと思っていたのだけど、告知ばかりでは味気ないので、予定変更。
そう思わせる映画に出会ってしまった。
その映画の話は、この長文感想の末へ。

「天空の蜂」
メジャー映画の中で、このテーマを扱うのは素晴らしいと思いました。
しかし何だろう。初めて「新幹線大爆破」を見た時のような、あの悔しさがこちらに迫ってこないのは。
物語は子どものサスペンスを途中放棄するわけだから、犯人が自らの命をかけて行った現社会に対する提案。それは「ライフ・オブ・デビットゲイル」のような、「1人の人間が社会を変えようとする」こと。そしてその無力感のお話のはずなのです。ま、でもしかし、それは色んな事情なのか、ややサブ扱いに見えてしまいます。みんな熱演しているのに。
とはいえ、勇気はある。最近の松竹は気骨を感じます。

「図書館戦争」(1作目、DVD)
こちらは逆に期待していなかった分、前半がそこそこブラックでよかったです。
法律自体が矛盾に満ちているのが素晴らしいです。
でも、そこは追っかけず、後半は少女マンガ的にまとめちゃうと。もったいない。

「マイ・インターン」
この映画を見てから、人に貸すためのハンカチを一枚持つようにしておりますが、未だに使う機会はありません。w
実は「女性」と「おじさん」層という所に特化して、気持ちよくさせる映画なんですよね。
普通なら、そういうマーケティング的な所が見えると好きにならないのですが、メールを消しにいく、本当に、この映画には必要ないかも知れなかったあのシーンがあるおかげで、好きになれる。そういう意味で、さすが、と思ってしまうんです。
極端な何かは、必要なんです。

「海難1890」
体制的美談映画のように言われますが、トルコは「ミッドナイト・エクスプレス」の国ですから、その時代、その出会った人々なんですよ。日本人が素晴らしいんじゃなくて、あそこにいた人々が素晴らしいんです。トルコ側の飛行機に乗らなかった人々もしかり。それが時代を越えて、つながっているのが面白い、というのがこの映画の良さであり、僕は主人公は民衆だと思いました。
映画的な編集を味わえる作品ですし、監督が時間をかけて企画を考えているのが伝わる作品でした。三輪ひとみさん押しもありますが。w

「恋人たち」
いい映画だと思いました。アカデミーも何部門か投票しましたよ。w でも、足りないのはエロだね。ATGからエロを抜いたような映画なんですよ。そういうのが評価される時代にジェラシーを感じます。これなら「二十歳の微熱」の方がエロいよね?

「やるっきゃ騎士」(DVD)
すごい。パンチラくらいのアイドルセクシー路線なんですけど、「ハレンチ学園」「パンツの穴」の系譜を引き継いでくれる人がいるのに感激。ここで、こだわりを感じるのが、パンチラされた女子のポーズが、みんなそれぞれ違っているんです。元々の原作がそういうことなのかも知れませんが。
予告探してみてください。それだけ見ても僕の言いたいことはわかっていただけると思います。w

「メイクルーム」(DVD)
かつての盟友?栗林里莉さんがゆうばりに登場した作品ですから、自称ゆうばり出身監督としては、押さえねばなりません。
で、安いし、ゆるい感じなんです。でもね、ずっと見ていると、不思議とその世界にはまりたくなる。
やはり、作りたくて作っているのは、強いな、と反省しました。これは必要な映画なんです。そして、クランクアップして、さわやかな気分になれる。この作品を見たせいで、今日は告知をやめました。


9月からAmazonプライムが、ビデオサービスを開始するようになり、小道具買うのに早くついて欲しいと思って入っていたAmazonプライムでしたが、色々動画が見れちゃうようになり。ここから先はそこで見た作品の数々。すごい作品の宝庫なんです。

「でんきくらげ」
好きな増村監督なので。この監督、僕よりやっぱり変態です。w 「赤い天使」とかも相当だったけど。いやぁ、強いな。

「黄金の犬」
なかなかのトンデモ映画でびっくりした。でも、2回見ると、演出意図はしっかりしているんですよ。とにかく鶴田浩二さん演じる刑事が、仕事中に酒は飲むし、相手が抵抗する前に何の口上もなく撃つし、逮捕状もないのに有力代議士の選挙事務所から秘書みたいな人を連れて行こうとするし、島田陽子さんといい仲になるし、やりたい放題です。
話がちょっと違うテレビ版が懐かしくなって、DVD購入しちゃいました。これこそAMAZONの罠にはまっている気がします。

「鬼龍院花子の生涯」
極妻がここからはじまっていると聞いてびっくりしました。確かに、岩下志麻さん、慣れてない緊張感がある。w 仲代達矢さんと山本圭さんの関係が絶妙で面白い。そして夏目雅子さんに見とれる。その少女時代を仙道敦子さんってすごいな。

「白昼の死角」
たまらない、悪っぷりが。夏八木さん主演作というのは意外に少ないので貴重。こう見ると、70年代から2010年代まで日本映画を支えてくれてたと思います。

「炎上」
市川雷蔵さんというと、眠狂四郎と中野学校のイメージしかなかったので、こんな鬱屈した青年を演じているとは。名作です。

まだまだ勉強不足ですね。
 
【2016.01.09 Saturday 20:47】 author : koshiy2010 | まとめて感想 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
まとめて感想2015.8から9
10月に忙しさ終わってから、ばんばん見まくっておりますが、取り急ぎ9月まで。

「日本のいちばん長い日」
本木さんが天皇陛下役をああやってやるんだ、と驚いてしまった。
岡本喜八監督版の方がわくわくして見た気もしたが、かなり古い記憶であんまり憶えていない。
鈴木貫太郎(山崎努さん)の長男の秘書役の小松和重さんがいい、と思ったら、あれ、盟友筒井監督の自主映画時代にちょっとだけ会ったことある人だった。

「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」
確かに女性スパイのイルサ(レベッカ・ファーガソン)がいい人すぎるな。w だから、なかなか都合いい感じになってしまう。
「ジョーカーゲーム」でさえ、深田恭子さんがあんなに裏切り者だったのに。
ま、見ている間はもちろん楽しめますが。

「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」
原作やアニメに愛着のない私は楽しめました。
オープニングの不発弾のくだりはもっと子どもに見えないといけないんだろうけど。
(ここで宮崎アニメっぽい音楽が流れていて、その音楽流しておけば、少年少女になるのか、と心の中でツッコミましたけど。w)
がんばっていると思うので、低評価な評が多いのはちょっと可哀想。時代が過ぎればもっと評価される作品になると思います。

「テッド2」(日本語吹替版)
面白い。
実は、結構「人権もの」なんですよね。
個を大切にする、活かすみたいなことから、クライマックスにコミコン(日本でいうコミケ)を設定しているとすれば、なかなか効いている舞台を持ってくるなぁ、と思います。最も自分を主張しようという場ですからね。さすがです。

「ナイトクローラー」
いやぁ、たまらないです。こういうの作りたいです!
ジェイク・ギレンホール、けだものです。続編ができたら、レネ・ルッソの死さえも撮るんでしょうね。

「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」
原作やアニメに愛着のない私でも大幅改変がわかりましたわ。
確かにディベート多いけど、「ヤマト」の古代とデスラーのディベートで育っている世代が作っているんだからしょうがないよね。
樋口監督は米映画でいうところのスピバーグやルーカス世代(若かりし頃は映画学校世代と呼ばれた)に近い感覚なんでしょう。自分の好きな映画を自分の映画に盛り込んでエンタテイメントするみたいな。
1作目も含めて突っ込みがいのある描写はいっぱいあるけど、例えば「戦国自衛隊」であんな髪型の自衛隊員いないよ、とか、「復活の日」でジーンズはいた地震の研究員ってどうよ? みたいなことでしかない。アニメほどキャラクターを絵で描き分けられないことから、実写のキャラクターの造形(変更)には理由があるわけです。たぶんストーリーにもそれがあって、ダイジェストで薄くなるなら、壁に集中した話にしようと。それにチャレンジして、ダメダメにならないようがんばったのだから、評価されるべきです。

「ヒロイン失格」
一種のパロディのようになっているのは面白かった。
普通少女マンガは、そこそこのヒロインが、美人と競争する話だが、こちらは逆。憧れの彼は、そこそこの女の子に惚れていて、その子は仮病まで使って心をつなぎ止めようとしている。
しかし、最後は収拾つかないので、超絶にありえないご都合主義のタイミングで、ライバルのそこそこの女子に「つかれた」と言わせてしまう。これはよくない。ダースベイダーが、「つかれた」と言ってルークとの親子対決をやめているようなものだ。
「ヒロイン失格」というより「ライバル失格」な映画だった。

今日はここまで。
 
【2015.10.25 Sunday 11:42】 author : koshiy2010 | まとめて感想 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
まとめて感想2015.5から7
DVD視聴から

「カイト インターナショナル」
前回、実写版「カイト」がそんなに悪くないと書いたが、ま、これ見ちゃうと、もっとやってよと思うわな。
雑だけど、殺し方はかっこいい。見た方がいい作品。

「KITE LIBERATOR」
その続編。うわぁ、無理しすぎて絵がきれいに。
でも、1本目の雑さは、魅力。こちらは色んなこと迷っている感じがする。

「薄氷の殺人」
友人監督から勧められて視聴。
好きじゃないけど、気にしなければいけない作品だった。そういう意味では見てよかった。
ミステリー、アクションはいいんだけど、恋愛部分はあれだけの大人の映画としては、青くさくないですか?
ラストシーン、一律に「あれはきっと○○が打ち上げているに違いない」なんて、感想書かれるのは、僕だったら恥ずかしい。もっと多様にとれるラストが思いつかないものなのか。

以下映画館視聴

「百日紅〜Miss HOKUSAI〜」
正直、歴史秘話の面白さはあるんですが、彼女の魅力が僕にはわからなかった。

「インヒアレント・ヴァイス」
面白そうなのに。きっとポール・トーマス・アンダーソン監督は頭が良過ぎるのだ。
バカをやったことのない人がバカをやる映画をつくっているような感じ、
あるいは、そう見せかけて、自分の世界観を表現したいと狙ってみた感じかも。
「マスター」の方が全然いいかと。

「シンデレラ」
やっぱりケネス・ブラナー監督は、無理してアクションとか撮るより、こういう方がはまる。
普通に面白い。

「新宿スワン」
とりあえず、新宿ミラノがまだ開業しているのに泣ける。歌舞伎町ロケがしっかりしている。
街が作品にきちんと存在しているのがいいと思う。素敵。
アンダーグラウンドな生き方の魅力を伝える映画になっていてよかったと思う。

「映画 ビリギャル」
昔「ペーパー・チェイス」という作品があって、受験ものの圧迫感って映画題材として面白いと常々思っていた。
本作は残念ながらそれから比べればテレビサイズ。
「ペーパー・チェイス」で教授が主人公に5セントかなんか渡して「これでママに電話して、諦めろと言われたと言いなさい」みたいなシーンがあるんですが、テイストは違っても、こういう名シーンをつくれないものか、と考えてしまう。
受験の障壁が低過ぎるんだよなぁ、と感じる。こういう風にいい子になればいいのか、とも感じてしまう。
もっとモヤモヤしているはずでは?

「駆込み女と駆出し男」
まぁ、定番的に面白かった。離婚が新しい人生のスタートになっていたり、(当時からすると)グレーな背景を持つキャラクターが多く出演している。こういう映画は自然に面白くなる、ということか。

「脳内ポイズンベリー」
意外によかった。憧れの男をいかに捨てるかの話なのだ。女子目線がよくわかって勉強になる。

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
みんなが褒めまくっていますが、その通りの映画でした。狂っていてよかったです。

「リアル鬼ごっこ」
結局、「うる星やつら2 ビューティフルドリーマー」がやりたかったのかと思う。
アプローチは違うけど。
こちらは「ビリギャル」のように、もう少し高校生くらいの少年少女に寄り添ったストーリーにした方がいいのでは?と思った。
知っている人がいっぱい出ていて、「自殺サークル」のように、ここから先3年くらいは俳優から送られてくるプロフィールに「リアル鬼ごっこ」のタイトルをたくさん見るような気がしてならない。w
 
【2015.08.08 Saturday 10:30】 author : koshiy2010 | まとめて感想 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
まとめて感想2015.4
先月は忙しすぎた。

「風に立つライオン」
三池監督がこういうのもできるのは、もちろん素晴らしいことだし、職業監督として私の目指すところであるのだけど、魅力的かと言われると悩む。いい話に違いないし、治した人々がまた戦闘に出かけて行く理不尽はよくわかるけど、石原さとみさんが孤児院つくりたい、といえば簡単に叶っちゃうなど障壁は意外と低い。

「ジュピター」
小手先の映像革命は多々あるので、それなりに楽しめるが、設定的には既視感強し。しかしながら、宙を舞う描き方など、宮崎アニメほか日本のアニメを完全に実写コピーできる凄さには唸らずにはいられない。もう、こういう周辺でどうこうやっているより、「ニューロマンサー」を見たいよ。

「カイト/KITE」
なぜ評価低いのがわからない。確かにヒロインが強過ぎるが。アニメ版はそんなにすごいのか。確認してみよう。


 
【2015.05.08 Friday 23:13】 author : koshiy2010 | まとめて感想 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
まとめて感想2015.3
今月は良作ぞろいでした。

「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」
予告のツイートで流れる口笛のようなSEに惹かれて見たらはまってしまった。
よくある親子取り戻し映画なんだけど、股間にコーンスターチかけるようなばかばかしい描写が同時にあったりするのがいいのだ。
監督のネットワークで集めたような友情豪華キャストがうれしい。みんなうまいな。

「はじまりのうた」
キーラ・ナイトレイが普通に可愛くて切なくなる。こちらは人生取り戻し。
二人の間に恋愛感情が湧かないのがいい。それでいてパートナーなのだ。

「ミュータント・タートルズ」
ツッコミどころは多々あれど、「トランスフォーマー」にはない新しいビジュアルが魅力でした。

「悼む人」
このネタでドラマがつくれちゃうのが凄い。
だが、それ以上に大竹しのぶさんの凄さは必見。本当に死に行く人の目をしてる、口をしてる。
ご都合な所もあるけど、みんなの芝居で引っ張られて気にならなくなる。

「アメリカン・スナイパー」
いいと思うし、うまいし、新しい所もある。
だけど、イーストウッド監督の追いかけ続けているテーマの「ヒーローの陰の部分」のようなものは食傷気味でもある。
だから、「イミテーション・ゲーム」の方が発見の喜びはあった。

「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」
これはびっくりした。シナリオが面白過ぎる。このモチーフで、死を決める権利、人権問題までも孕むテーマの多様性に舌をまいた。こちらのキーラ・ナイトレイも魅力的。ベネディクト・カンバーバッチはいるだけでその存在感が作品になっていた。
実際とは違う面もあるようだけど、その改変の仕方もうまいと思った。

「ソロモンの偽証 前篇・事件」
なかなか誠実に作られている感があってよかった。藤野涼子さんができる人でよかった。
こちらも監督ネットワークキャスティングもあって豪華。永作さんがやっぱ面白い。こういうやり方してくるんだと。

「ら」
なるほど、この拉致の連鎖が新機軸なのか。
なら、最初の拉致であんなに音楽的に盛り上げたらいけないと思ってしまった。監督には我慢してほしかったが、自伝的な映画ということで仕方ないところでもある。

「スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号」
ま、あの装置でもう1回歴史を変えれば、とつっこみたくなったけど、何か仮面ライダー愛が画面から溢れていて、大人も子どもも満足できるつくりを目指していて素敵。ショッカーが政権取っているわけだから、なかなか現代的なメッセージがあるのではないかと思う。それはともかく、内田理央さんがショッカー姿の制服の方が可愛いのはいいのだろうか。

「ベイマックス」
いまさら鑑賞。思ったより全然アクション作品。キックアスみたいな映画ですよ、だって。
ディズニージャパンの売り方が勉強になる。だってB級映画の売り方じゃないか!
A級映画でB級映画の売り方すれば、ヒットするわな、方法間違えなきゃ。
70年代の日本のアニメがタイトル変えて、フランスなどで放映されたり、ナウシカのアメリカ公開のポスターなども、かなり売り方が違っていたけど、それと同じレベルで違ってます。作っている人たちはどう思うのだろう。
さらに、原作は日本舞台なんですね。なるほどね。これをああいう風に作れるクリエイターたちもまた凄いな。「雪の女王」の改変レベルじゃないですね。アメリカには原作原理主義者はいないのかしら。こういうのアリなんですね、勉強になる。
 
【2015.03.31 Tuesday 01:13】 author : koshiy2010 | まとめて感想 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
まとめて感想2014.11-2015.2
本来、映画の感想ブログだったはずが、ここ2ヵ月以上、記事がないという異常事態。
なので、まとめてお届けします。

「TOKYO TRIBE」
群を抜いて若者がDVDを借りると言われる園子温監督作。最近は研究のため見るようにしてまして、こちらも11月くらいになってから見たんじゃなかったかしら。
いきなり染谷将太さんがラップで登場。こういう無理矢理感は低予算でやってきた人の強みだなぁ、と思う。このイケナイものを見ている感触は常に備えておきたい。
ただ、派閥抗争はストーリー的には新鮮味はない。清野菜名さんに発見の喜びアリ。

「GODZILLA ゴジラ」
こちらは書き忘れ。「ゴジラvsギャオス」だった。そういう意味では夢のような戦いだ。しかしながら、最初の「ゴジラ」が戦争や災害のメタファーとして描かれて以来、テーマ的に何も進化していないのに残念さはある。
それなら割り切って怪獣決戦にしている「FINAL WARS」の方が好きかなぁ。

「美女と野獣」
ある種監禁ものなので、仕事柄おさえてしまう。最後巨人が大活躍な感じなのだけど、あれはどういう考えなのかしら。
これって、ディズニー女子マーケット映画と思っていたのですが。でも、違う事やろうという感触は伝わってくる。

「パワー・ゲーム」
ゲイリー・オールドマンvsハリソン・フォード+リアム・ヘムズワースという図式は魅力的。スパイ活動の面白さはそこそこ。ウェルメイドなラスト。気軽に楽しむにはいい。

「ゴーン・ガール」
結婚している人なら、気持ちわかりすぎて、詳しく感想言えない。
あおり方は素晴らしい。

「フューリー」
これはよかった。大きい戦局を描かない、1日かそこらの話で、ああいう戦争映画が作れるんだ。
「Uボート」見た時のような映画的なときめきのある作品だった。

「サンバ」
移民もの。シャルロット・ゲンズブールが普通の役で出ているの久々、と思って見たら、やはり少し病んでいたので、逆に安心してしまった。
テーマとしてラストをああいうハッピーな方向に持って行くのもわからんでもないが、シナリオ的にはミスリード感が漂いすぎてうまい感じではなかった。しかしながら、深刻な問題をギリギリのコメディとして軽快に描く面白さは素敵。

「アオハライド」
意外にしっかりしてた。面白かった。やはりこういうのは、主演がしっかりしていると見られる。

「96時間 レクイエム」
えー、うそ、って感じ。やはり事件発生が強引すぎる。1作目のスリラー感はどこへ?

「超能力研究部の3人」
厳しかった。挑戦的なつくりは悪くないけど、もっとキャストが成長しないとカタルシスは得られない。
怒る芝居ができないシーンで、共演者の協力で罵詈雑言を浴びせられ、ふつふつと怒りが表情に表れてきた。「本番」となり、セリフを言うが、結局そんなに変わってないのを、編集でごまかして「できたこととして」まとめたりしている。
できないなら、できないのをそのまま見せて、それをOKと言わなきゃいけない監督の苦渋を見せるべきだ。
女性マネージャーも芝居し過ぎだ。

「ジョーカー・ゲーム」
いや、悪くないですよ。スパイもの入門映画としてよくできてますよ。
8年前に「水着スパイ」つくった監督とは思えないです。
この映画だったら「○○ゲーム」っていうOVみたいなタイトルやめた方がよかった気もします。

「映画 深夜食堂」
原作の安倍夜郎さんにお会いしたことがあるので感慨深いです。
オムニバスにしている所が割り切っていて好判断。
地味だけどシリーズになって欲しい。

「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」R18版
今時、女の子にクルマを贈ったり、ヘリに乗せたりして気を惹こうとする男がいることがウケる、としか言いようがない。なにかのパロディのようだ。
こちらも続編狙いか、ストーリーはあまり進まず、成長というか、調教というか、あまりなされないまま、あれって感じで終わる。
ただ、女子の方の交渉と焦らしは面白かった。縛る道具で皮はOKでガムテープはNGというのは、どういう判断なんだろ?養生テープならいいんだろうか?
 
【2015.03.07 Saturday 12:10】 author : koshiy2010 | まとめて感想 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
最近見た映画まとめて感想
忙しいよぉ。でも「ヤマト2199」に今更はまってます。

「太陽の坐る場所」
木村文乃さんが製作発表やるような映画の女優に見えないんだよね。可愛いのですけど、その方向の可愛さじゃない気が。
でも、よく見ると「全国順次公開」って書いてあるから、本当にファントムさんとか、いってもショーゲートさんくらいが作られている映画の規模を想像すればいいのかしら。
「桐島」みたいな学校の中での立ちいちの映画なんですが、権力にいた側から描いているから別の味わいがありました。

「ジャージー・ボーイズ」
いやぁ、しっかりしていて素晴らしい。なんだろうこの「安定感」。
省略の仕方がシナリオ的にうますぎます。

「記憶探偵と鍵のかかった少女」
主演のタイッサ・ファーミガが、拙作に出てもらった島村舞花さんに似ていて、他人事じゃなく見られた。
みんな個性的な顔してていいなぁと思ったし、ひとは記憶を都合良く変えてしまう、みたいな流れは好きなんですが、それやったらミステリーとしては都合良く持っていけちゃうので、まぁずるい感じはします。

「ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古」
終わって振り返ったら、お客さんがみんな俳優顔の人ばっか。w
全編の8割くらい綱渡りしているシュールな映画だった。

「猿の惑星 新世紀(ライジング)」
戦争の仕組みを描いているという評を読み、興味を持った。
確かにそれはそうなんだけど、やはり、それなりに都合の良いアクションなので、終わった時にそのテーマは残らない。
テーマ的にかなり健闘しているけど、期待値には達しなかったかしら。

「るろうに剣心 伝説の最期編」
2作目ほどの疾走感はなかったけど、面白いわね、素直に。
難点は、明治政府軍が大砲を設置する時、大声かけあうのはおかしくないか。気づかれるでしょ。

「LUCY ルーシー」
設定として、ルーシーにもっと明確な弱点がなくていいのか。さらに、悪役が弱い。

「STAND BY ME ドラえもん」
大昔読んだエピソードの確認に近いけど、アニメ見ない人を呼び込んだ功績は大きいのでしょう。

「ルパン三世」
「太陽を盗んだ男」というより「ベルばら」実写映画化したプロデューサーですから、これはすべて想定内なんでしょう。
ただストーリーはやはり泥棒の映画にして欲しかった。例えばレッドフォードの「ホット・ロック」のような、ああいう冗談みたいな展開こそがふさわしいと思う。
あと、海外で撮っているからといって、屋上で会食しちゃったりするのが、何か貧しい感じがしましたね。ま、些細なことですが。
 
【2014.10.23 Thursday 23:33】 author : koshiy2010 | まとめて感想 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
最近見た映画、まとめて感想
初代ノートブックがついに終了っぽい。今、データをレスキュー中なのですが、立ち上がりに時間がかかるので、ブログ書くことにします。

「プロミスト・ランド」
実は、お恥ずかしながら、監督としてのガス・ヴァン・サントは初体験。シェールガスをめぐる誘致側と地元の関係の中で主人公が変わっていく姿を描く社会派ヒューマンドラマといったところ。
目のつけどころはよかったのですけど、反対派の一人がああいうオチとはちょっと解せないなぁ。会社側があんなリスキーな作戦をとるとは思えない。だから、そこから急にフィクショナルになって、主人公の感情変化もとってつけたように感じてしまう。むしろ、誘致が成功してしまい、主人公が地元で築いた関係を断ち切らざるおえないという方が大人の映画になったような気がしますが。

「ホットロード」
古いマンガのせいか、あまりにも定番的なストーリー展開に「うーん」となってしまった。様々なレビューでキャストは評価されているようですが、その時代を知っている人間としては、登坂広臣さんはともかく、能年玲奈さんはあの時代のちょい悪女子ではないなぁ、と思ってしまう(「仙八先生」の不良少女白書の回の女子、中井三枝さんというらしいが、ああいうキャラだとしっくりくる)。木村佳乃さんも僕的にはもっと狂っていてもいいような。もう少しわかりやすく言えば、この三名が「共喰い」に出てきそうなキャラや立ち振る舞いの中で、このストーリーならアリなんですけど。
あえて時代を限定しないものの、連絡はほとんど公衆電話だったりすることや小道具などで時代を感じさせるやり方は、この場合あんまり、功を奏していない気がします。堂々と「19○○年」みたいに出してくれた方がすっきりしたかも。
それはともかく、最大のストーリー的問題は、能年さんが、登坂さんに2度目に会うシチュエーションですよね。いるのを知っててそこに行ったのかもわからないですが、ここでの再会はあんな風になんとなくな感じでいいんでしょうか。そしてオープニングのナレ「あの頃のあの子たちに会いたい」って、映画は登坂さんとのほぼ二人の話なので「あの子たち」って何だよ、と思ってしまう。しかも、クライマックス、登坂さんが死にそうな状況の中、能年さんも食べなくなり衰弱するのだけど、このナレがあるので、映画はすでに回想となっており、能年さんは絶対死なないわけです。ということで、なかなかしつこくやってたけど、能年さん側の生きるか死ぬかのサスペンスはまったくなく、カッコつけたオープニングナレは、僕にとっては邪魔でしかなかったのです。撮影はよかったけどね。

「トランスフォーマー ロストエイジ」
中国資本のハリウッド映画が堪能できる1本。つい何年か前までは、日本は実は北米に続き、映画では世界2位の市場を持っていると言われておりました。あっさり抜かれてるじゃん。笑
あと持っているのは、日本のマンガを中心とした原作力だけど、最近は邦画が目をつける前に他の国で映画化されていたり、ゴジラだって、ハリウッド製でウエルカムな状態ですからね。
真剣に考えないと、いいストーリーや設定は海外流出しますよ。本作だって、元々日本発っていうイメージはもうないに等しいし。

「るろうに剣心 京都大火編」
アクションがとにかく面白いからついていける。これだけのキャストの中で、悪役として立つ藤原竜也さんはやはり素晴らしいとしかいいようがないし、ゾンビ映画づくりに興じていた神木隆之介さんがあんなにクールとは。そして、田中泯さんまでアクションあり。キャラ立ちがよくてわくわくできる。個人的には、僕も高橋メアリージュンさんみたいな秘書が欲しいが。笑

「エスケイプ・フロム・トゥモロー」
昔、舞浜駅前でカメラを回しているだけで、ガードマンに呼び止められた経験がある者にとっては、驚異的なハイリスクな映画だった。
夢というより、妄想の世界にはまっていくダークファンタジー。さすがにミッキーが刃物を持って襲いかかってくるような描写はないんだけど、それ以上に恐ろしいのは、あの世界に入ったら、誰しも子どものように楽しむことを強要されているという視点。これは、あの世界を国に置き換えると、なかなか嫌みなドラマになる。ですが、あのランドは元々はかつての国では実現できない理想世界をつくろうとしたものだったわけで、それがSF映画の未来の理想世界のようなシチュエーションに置き換えられています。つまりは、理想社会なんてできないってことなんですね。インディーズ感ばりばりで、表現的にひとりよがりな感じもあるのですけど、そんなことを考えながら見ると、刺激的な映画となりました。
 
【2014.09.06 Saturday 13:12】 author : koshiy2010 | まとめて感想 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
まとめて映画感想
もうすっかり放置でした。すいません。
ひとこと感想で。

「8月の家族たち」
新作の参考に鑑賞。セリフがうまい。うちひしがれる。
濡れた段ボールなんて絶対思いつかないわ。

「サンブンノイチ」
コントっぽくて嫌いじゃない。藤原竜也さんのセルフパロディじゃないかと思うほど。
「デスノート」の予算かけられないって感じが伝わり製作的に泣けるが、
その工夫がボケとツッコミというのが素晴らしい。

「チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像」
テレビ見てないから、思いはわからんのだけど、竹内結子版よりしっくりきたかしら。
戦車とかはよくわからない発想だった。

「白ゆき姫殺人事件」
ツィッター描写が頑張っていた。キャラ立ちがよく、総じて面白かった。貫地谷しほりさんがおいしい。
井上真央さんが忙しくても作れる映画で、製作的にうまい。
ラストの自殺をどう止めるかだけど、あれはあっけないなぁとやや残念。

「ウォルト・ディズニーの約束」
ちょっと期待しすぎたかも知れない。
ラストのウォルトの語りですべてがうまくいってしまう。つまりライダーキックだ。
もう少し、一つ一つの表現をどう解決したかを見たかったかしら。
でも、少女時代の過去シーンは見応えある。コリン・ファレルのアル中っぷりは絶品。

「それでも夜は明ける」
結局、いい白人が助けるというのが鼻にはつくけど、見応えは十分。
鞭が痛そうで、気軽に使えない気になる。

「ジャッジ」
広告をやってた人間からすると、あるある話の連打。
実際に賞をとったCMが小道具に使われているのには歓喜する。
荒川良々さんがブラジルのTシャツ着ているだけでブラジル人っていう発想はすごい。

「愛の渦」
もう少し心理戦になるのかと思っていたが、意外にストレートだった。
こういうやばそうな感じが映画の醍醐味のひとつなんだけよね。製作者たちに感謝。

「エージェント:ライアン」
ケネス・ブラナー監督らしく、セリフがシェークスピアのよう。
ただ、モスクワのホテルで襲われているのに、のこのこ相手の所に出かけていくのはどうなんでしょう。
渋いけど、サスペンスにはならないよね。

「ウルフ・オブ・ウォールストリート」
とにかく、ディカプリオがやばすぎてよろしい。
これが70年代くらいの話ならわかるが、ブラックマンデーのあとだから90年代頭くらいか。

「アメリカン・ハッスル」
ジェニファー・ローレンスにはずれなしだが、本作はギリギリかなぁ。
実際の話なので仕方ないのですが、痛快な騙しはない詐欺ものなんだよね。

「小さいおうち」
これは名作。みんながあらゆる方向から議論できるのが面白い。
戦争に向かう中流庶民の空気感が絶品。
レビューで山田監督には普通のコメディを撮って欲しいなんていうのが書かれていたりするのですが、
山田監督が普通のコメディを撮れないくらい今の時代がやばいってことなんだと思うのです。

「大脱出」
レジェンド映画の皮切りか。スバル座で見たけど、休憩時間のBGMが二人の代表作の連打で、それだけで泣ける。
映画は普通に面白いだけなんだけどね。

「鑑定士と顔のない依頼人」
これ、ストーリーうまいですね。鮮やかな逆転劇。寂しい余生。
しかし恋に溺れて、騙された人生の方が価値があると誰かが言ってましたね。納得。

「利休にたずねよ」
こういう解釈が議論をまきおこしているのね。僕的には、でも拉致シーンは新鮮。
美を意識したこだわりには舌を巻きます。

「17歳」
単なる援交ものにならないのは、理由を閉ざして、ミステリー仕上げにしているのと、
やはりシャルロット・ランプリングの援交相手の妻と対峙するからだろう。
そこで「私もやってみたかった」などと言われる。
17歳の少女もやがて、シャルロット・ランプリングの年齢になるわけで、
その年齢になっても「愛に悩み続けるのよ」という意味もあるだろうし、
大人の思い通りに子どもは育たないのが当然という意味もあるのだろう。
口うるさい両親とは別の視点を持つ大人との出会いが、本当の意味での少女の成長を予感させる素敵なシーンだった。
 
【2014.05.03 Saturday 19:55】 author : koshiy2010 | まとめて感想 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
CALENDAR
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>




RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
学校に原発ができる日 [DVD]
学校に原発ができる日 [DVD] (JUGEMレビュー »)

3.11以降の日本を描いた風刺映画。
RECOMMEND
俳優になりたい君たちへ PART2 [DVD]
俳優になりたい君たちへ PART2 [DVD] (JUGEMレビュー »)

新人俳優向けのハウツー、なぜこれがなかったのか? 目から鱗必至ですよ。
RECOMMEND
俳優になりたい君たちへ PART1 [DVD]
俳優になりたい君たちへ PART1 [DVD] (JUGEMレビュー »)

新人俳優向けのハウツー、なぜこれがなかったのか? 目から鱗必至ですよ。
RECOMMEND
NEW ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT
RECENT TRACKBACK
MOBILE
qrcode
LINKS
PROFILE
SEARCH
PAGETOP