俺ならこう撮る

映画監督・プロデューサー越坂康史の「もしも」の偏愛的映画感想と日常。
「北のカナリアたち」製作サイドの苦渋が感じられる
あらゆる面で製作サイドの苦渋が感じられる作品だった。

・配給面
60周年、出演者的には正月映画にまわせる布陣だけど、11月公開で、正月の本線は「ワンピース」と「仮面ライダー」。
・企画面
東宝が健さんなら、東映は吉永さん。
キャストがそんなに重複せず、オールスター風に見える作品を原作にセレクション。若手は本番拘束せいぜい3日4日ですよね?
・製作面
撮影は季節を変えて、大作の面目を保ってはいますが、VFXも多用。もともと撮影の木村さんは特撮に理解のある人という印象なんですが、いつもの木村さんなら吉永さんの列車のワンカットは、列車の引きがあり、中もロケしているところではないでしょうか。これが合成。
吉永さんと仲村さんの会っているシーンの海も合成カットがあって、時間が待てないせいか。でも何もしないよりは効果はあがっているからよいとは思います。
こんな風に時間のない中で、悩みながら撮っている印象があります。
・内容面
簡単にいうと、吉永さんの不倫映画なわけですが、どこに気を使ったか、そのスキャンダル的な側面はまったく前面に出ず。日本映画屈指の清純スターが不倫映画に、というのがほんとはポイントだと思うんですよね。

これらをまとめると、予算や時間が限られ、内容にも配慮をしながら、なんとか一流の作品に仕上げなければならないスタッフたちの苦労が見えてきます。
だから、「北の零年」あたりと比べたり、いろいろ言いたいこともあるけど、まぁ言えないわ。努力賞あげたい作品。
 
【2012.12.31 Monday 11:33】 author : koshiy2010 | 日本映画2012 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「悪の教典」邦画ひさしぶりのバイオレンスほか
「悪の教典」は邦画ひさしぶりのバイオレンスでした。20年前なら石井聰互監督とかがやりそうなネタ。「バトロワ」と比較されますが、こっちは生徒に大きなドラマはなく、まさに惨殺ですから救いのなさは「バトロワ」以上です。
しかしながら、権力者が民衆を脅かすという暗喩として見れば、なかなかの社会性のある作品なんですよ。

「エヴァンゲリオン新劇場版:Q」は人類ぽかーん計画を進行中。笑 作家として、観客にこういう風に驚きを与えたい気持ちはわかりますね。事前にある程度うわさを聞いていたので、俯瞰して見るしかありません。ただ、なんというか、付き合いで行く舞台とか、飲み会のようなイライラは絶えず感じておりました。語ること自体もなんだかメンドクサイ気がしてしまいます。
 


【2012.12.09 Sunday 14:44】 author : koshiy2010 | 日本映画2012 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「のぼうの城」僕らで言えば500万円のVシネで2億の映画と戦えということです
全然戦いますよ。レンタルDVD市場だけだったら勝ってる作品だってありますよ、きっと。こちらは2部作にするけど。笑
こう考えると象徴的ですね。低予算の方が目的意識がはっきりしています。みんなでチームワークを組まないと乗り越えられないのです。そこそこ予算のある方が派閥意識が高かったり、政治的な気遣いが必要で、非効率なのかも知れません。

もうとにかく、安倍晴明じゃなかった、野村萬斎さんがうますぎます。おどける所、人間味を見せる所、引かない所の使い分け。それは悪い言い方すると、かなりあざといんですけども、それを超えて説き伏せる力があるので、全然納得してしまいます。

樋口監督は確か「太平洋奇跡の作戦 キスカ」は好きなんですよね。「うまい負け方」「誇りのある撤退」の映画です。同じ感覚を受けます。自信を取り戻させてくる映画には違いないと思います。今の日本人に戦い方を提案しているようにも思えます。
 
【2012.11.23 Friday 01:25】 author : koshiy2010 | 日本映画2012 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「私の奴隷になりなさい」新人俳優には荷が重いでしょ
SM映画を語れるほど多く見ているわけではないんですが、大別すると
・清楚あるいはツンとした女性を奴隷へと変貌させ、新しい価値に満足させる
・最初の時点から憧れをもって近づいてきた女性をM女に教育していくが、やがてその魅力にS側の男が虜になって、立場が逆転していく
の2つのタイプに分かれる気がします。

本作は、ベースは1つめのタイプですが、ここで壇蜜さんに憧れる若い男、真山明大さんが登場するのが新機軸。ここを生かさないと、面白味はちょっと弱くなるかしらと思いました。

この場合、ストーリーを面白くする選択肢は2つ。真山さんが、壇蜜さんの世界を解き明かしながら、その世界にはまっていって、新しい価値を見いだす。または、板尾創路さんによって、生理くらいでコトをやめちゃうような性格から、性の御大、またはエースとして成長する。
つまりは裏主人公は真山さんなですよ、きっと。

解き明かしの方は、長過ぎる回想によって、そのミステリアスは失われておりました。
成長の方は、バスのシーンがその象徴として使えるはずだったのですが、世代交代させるかと思ったら、板尾さんほど変態世界についていけず、いつまでもなよなよしちゃっています。
なので、原作がどうなっているかはわからないですが、男子主観におけるドキドキ感はあまり出ず。
なら、王道として、壇蜜さんが奴隷に改造されていく様を堪能できるかというと、板尾さんなんで、表現に制限がかかっているのか、激しくはないので、うーん。角川映画さんなんで、性表現は激しくなくとも、精神的にはもっと追いつめて欲しいと思っちゃいます。

まず、奴隷として改造された後からスタートして、回想なので、結果がわかっている試合を見せられている点で、ストーリーテリング的に不利なんですよね。そこをたぶん、真山さん主観でひもといていくような感じにうまくできればもっと面白くなるのにとやっぱり思いました。
改造プロセスは「ナナとカオル」1作目の方がうまいし、裸や表現は優しいけど、やってることは、かなり陵辱なんで、こちらがエロス神を生かせていない感は漂いますね。

また、壇蜜さんのお芝居がもう少しできれば、その空気だけで作品を成立できたような気もします。バスルームのシーンとか。でも新人ですからね、荷が重すぎますよ。ストーリーで立つようにしてあげないと。あるいは、改造される前が少しだけ出てくるんですが、もっと垢抜けない感じにした方がいいんでないかしら。

とはいいつつ、これは愛のあるダメだしだと思っていただきたいです。実は「ミッシング77」もかなり回想形式なので、自分に突きつけられた課題でもあるのです。
 
【2012.11.17 Saturday 13:31】 author : koshiy2010 | 日本映画2012 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
「希望の国」個人的に「肉弾」の正統な続編
正統っていわないか。笑
とにかく夏八木勲さんと大谷直子さんの芝居が素晴らしかった。大谷さんが放浪する後半を見て、「肉弾」の数学を解きながら走るシーンを思い出します。夏八木勲さんも「君のためなら死ねる」と思ったのでしょう。いずれも国家に翻弄される人々の話です。

音楽って、マーラーなんですか? 巨匠すぎる演出に「自殺サークル」から園監督作品を避けてしまっていた私には、「?」感たっぷりでしたが、日常と喪失が交互にくるあの感覚はなかなかうまいなぁと思いました。

強いて言うなら、本作で一般観客がとらえてしまうテーマ「愛があれば大丈夫」とか「生きていればなんとかなる」というようなものが、薄くて、私は実は、これこそがテーマではないと疑っています。

海(水)のシーンと対比するように現れる火のシーン、あんまり見ていないけどタルコフスキーなんですよね、きっと。火を贖罪と解釈すれば、「若い世代に責任をとろうとした大人世代の責任」を語っているわけですが、そんな深読みができる映画鑑賞者は今の時代にはなかなかいないですよ。追いつめられた悲劇としてしか見れない。

福島以後の民衆が原発事故を再び経験したら、ああいう行動はとらないとか、リアルさを追求する声などが囁かれますけれども、これは妄想映画・アート映画なんですよ、と言いたいです。だからキャラがそれなりに振り切ってリアルでなくていいのです。個人的には、もっと振り切って、本当はなんとかならない絶望とか切羽詰まった感じ、限界のようなものがむしろこちらにもっと強く顔を出して欲しかったと思っています。

とはいえ、園監督が原発問題にフィクションで切り込んでいただけたおかげで、あとに続きやすくなりました。さぁ、みんないきますか。この映画がヒットしてくれることを願っています。
 
【2012.11.08 Thursday 18:38】 author : koshiy2010 | 日本映画2012 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
「踊る大走査線 THE FINAL 新たなる希望」日本映画の絶望を暗示する問題作
「踊る」シリーズといえば、101億、173.5億、73億というメガヒットシリーズです。スピンオフ2作もそれぞれ42億、38.3億と十分すぎる稼働を誇っています。
そのファイナルとして公開されるわけですから、それなりのテンションがあっていいはず。 
何が足りないのか? 
言わずもがな、金だと思います。

これまでよくも悪くも「踊る」シリーズは、ブロックバスター映画を製作・演出ともにやってきたのだと思います。スピルバーグの「ジョーズ」他初期の監督作品のようなものを想像していただきたい。ルーカスでもいい。演出的にも映画愛に満ちており、これもスピルバーグ同様。 
2作目、3作目と比べたら、本作がいかに困難に直面しているかがわかります。
製作費のデータはないけど、見た目3作目とかは10億くらいかかっているように見えます。今回はせいぜい5億くらいではないかしら。
これはたぶん「アベンジャーズ」が意外に中盤までヒーローチームの内紛で思っていたより地味めに展開しているのとは違う、絶望的な地味さです。
そんな中で、ストーリーを作り上げなきゃいけないクリエイターたちは大変ですよ。
希望という名を自嘲的に掲げた絶望の映画になっており、「踊る」でさえ、そんな状況というのがまずいです。

ここからネタバレあり。 
想像するに、企画段階で 3.11がおこった。
あれも会議室と現場の話。
しかし、海猿と違って、飛行機を落とせば続編がつくれるわけでもない。だから派手にしない。 ブロックバスターが作れる体力もなく、興収は2から3で半減以下だから、そこそこの製作費で、ってことになりますよ、普通。 
この手の映画で見たい、群衆の中での襲撃シーン、もう、これ「語り」だけになってるし、パトカー登場数も3から比べれば数えるほど。最後になんとか気をはき、ある乗り物の突撃をやりますが、正直効果的とは言えないです。爆発なんかもありません。

で、物語の方、 これに枷をかけすぎてしまった。予算とストーリーの枷、これがシリーズの持っていたテンションを減速させてしまったんだと思います、結果論ですけど。
・警察官僚になんらかのFINALらしいエンディングを用意したかった。
・元々アンチ「太陽にほえろ」ですから、殉職で終わらせるのはよくないと思った。
・3.11後遺症でない形で希望を与える映画にしたい、明るい楽しい東宝映画にしたい。
・織田さんが孤軍状態になるのはどう?
・インパクト的に警察内部から犯人出そう。
なんてことを考えて、その微妙な要素だけが、少しずつ残っている作品になってしまった気がします。 

 決して見ている間つまらないわけではないんです。 
でもですね、3.11でリアル会議室VS現場を知ってしまった私たちに、インパクトを与えるのは相当難しい。 しかも、予算のかかる方向でごまかせない。どうしたものか、って感じなんでしょう。 

あれはきっと、最初の少女の犠牲者を例えばもっと内輪にする。ユースケさん・水野さんの子供とか。これを先に出す。 あるいは、残念だけど水野美紀さん自体を犠牲者にしちゃう。 そうすると、もっとストーリーが動いたでしょう。 いやむしろ、水野さんが復讐する話の方が見たいかも知れない。笑 
警察トップクラスが人を殺していくのはやはり違和感があります。 だからこれは事故に近い形かなぁ。
あとは、スパイもののような展開、捜査本部の中に犯人がっていう。そこを探るのがメイン。 

ほんとに映画にするんだったら、「隠す」ことの葛藤が織田さんの中に生まれなければならず、それがビールネタではないと思うんです。ビールネタもあってもいいんですけど、それ以上のものもないといけないと思うんですよね。

まぁ、あくまで結果論ですが。

P.S.
小橋めぐみさん、久々。
 
   
【2012.10.07 Sunday 05:49】 author : koshiy2010 | 日本映画2012 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「闇金ウシジマくん」このクラスの作品が当たってくれないと日本映画に未来はない
東映が「苦役列車」で前田敦子さんを起用している間に、SDPは「ウシジマくん」で大島優子さんを起用。このキャスティングはいいと思いました。しかもノーメイクに近い地味目の登板。
映画界は勘違いしていて、AKBは全員揃ってなんぼなんですよ。あとは、脱ぐとか、汚れたような役とかの新局面を見せないと引っ張れない。ここでは汚れ方向での起用。でも、かつての山口百恵さんとかのアイドルものでも、不幸とか汚れは惹きのモチーフとして鉄板、だから決して憧れのヒロインでキャスティングしてはいけないんです。

この作品SDPの単独配給で全国100スクリーン超規模の公開、直前のTV版再放送は関東はMXの枠をたぶん買い取り、と厳しい中で成功への道をつくろうとしていて、とりあえず最初の週に10位に顔を出して「ほっ」としている反面、もう少し行って欲しいというのが関係者の本音なのではないかしら。でも、このくらいのクラスの作品がせめてこの規模感で当たってくれないと、日本映画はやばいことになります。そういう意味でまずはこの配給チームの努力にエールを贈りたいです。パチパチ

さて、作品は主に林遣都さんと大島優子さんのエピソードで構成されて、林遣都さんの方がTV版のラストに近いような暗黒エンディング、大島さんは立ち直るなかなかのハッピーエンド。
この大島さんのエピソードがかなりファンタジーに近い感じで、元の母親の借金がいくらかわからないけど、出会いカフェで1日2.3万稼いでも、10日5割って50万借りてたら10日で25万渡すわけですよ。しかも母親は一人5000円で売春していて、こちらも元金返せるレベルじゃないような。笑 そんな中で林遣都さんのたぶん一枚1万円くらいのチケットを10枚くらい買っていたような。また、出会いカフェの中でも競争は起き、いつまでも新人ポジションで稼げなくなると思うので、あんなにスマートに返せるのが、ちょっとリアリティからは遠い気がしました。

とはいえ、暗黒的映画を貫くキャラが続々と登場するのは魅力的で、映画のダイナミズムもほどよくあり、よく考えられています。イベント会場廊下から外へつながるアクションなど、ちょっとやり切れなかったんだろうな、と感じさせる所も多々ありますが、この時代を描く映画として残っていって欲しいです。
 
【2012.09.07 Friday 13:00】 author : koshiy2010 | 日本映画2012 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
ミッシング66.77打ち上げ
20日はミッシングの試写・打ち上げでした。主演の栗林さんとぱちり。


完成度の手応えを感じます。

みなさんありがとうございます。
 
【2012.08.22 Wednesday 13:37】 author : koshiy2010 | 日本映画2012 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「ヘルタースケルター」思ったより記号的な映画
まずは岡崎京子さん原作の映画が、この時代に全国200館規模で公開されていることに素直に拍手したい。奇跡であり快挙!

予告編の印象から感覚的に撮られているかと思ったら、なかなか記号的。
りりこの東京での虚飾の幸せは、シャッター音ではじまり、シャッター音で幕を閉じる。前半はアクティブなフラッシュ、ラストは冷たく引いた画面で合成のようにフラッシュがたかれる。
なかなか強者の演出ですな。

ここで終わったら「ブラックスワン」だなと思った矢先、そこから先にエピソードは続き、りりこの雑草のような生き抜く強さが描かれていく。

同じ場所を繰り返すインデペンデントちっくな手法が少し鼻につかなくもないですが、あの小道具含めた衣装量、ヘアメイク量ははんぱない。しかも水原希子さん演じる新人吉川こずえも同じ規模感を見せつけるから贅沢感があります。女性誌表紙も二人ともあるし、ここはフォトグラファーの執念を見せつけます。
しかしながら、元広告映像のプロから言わせると、アイスのCMがりりこから吉川こずえに変わった時、同じタイプのCMにはしないよ、「さらにおいしく」「新しくなった」みたいなのが必ず入るよ、と突っ込みたくなったけど、これはご愛嬌の範疇、わかりやすいしね。

沢尻エリカさんは、こういう裏表がある役は断然はまります。マネージャーの寺島しのぶさんって、チャレンジャーだな、いいなぁ。そして煙草を吸いながらけだるく話す社長、桃井かおりさんは、昔こんなの見た見た、懐かしい、これぞ桃井節。原田美枝子さんの冷たい感じもいいし、いつも主役より前に出過ぎちゃう窪塚洋介さんが今回は抑えめでよかった。

虚飾に包まれた幸せや美を追求していく姿が振り切っていて興味深い作品、おすすめです。
 
【2012.07.18 Wednesday 14:29】 author : koshiy2010 | 日本映画2012 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
「テルマエ・ロマエ」業界を牽引するヒット作は必要
「テルマエ・ロマエ」の意外な大ヒットは、正直うれしい。内容も変わっていて面白い。

無粋にも「テルマエ・エイリアン」なるパロディをつくっている立場として、なんだか引っかかる所があって、今回ちょっと見直してみました。

すると、企画としては振り切っているのに、シナリオや演出は意外にこじんまりとしているんですよ。

・シナリオ上の好み
原作+オリジナルということで、よく練られていると思いますが、こういう作品の常套としては、ローマと日本がお互いにGIVE&TAKEするのがいいはず。
阿部ルシウスは日本から「お風呂の技術」を、上戸山越真美はルシウスから「仕事に対する誇り」のようなものを受け取り、真美はまた漫画家を目指す。…ということで、一見は「プリティ・ウーマン」のように富豪と娼婦がその壁を乗り越えてお互いに影響を受け合い、恋も芽生える、のような展開になっているんです。
しかしながら、真美の方は周囲の人の「赤い糸」って言葉で恋心に火がつく形。これが失敗してないかしら。あくまで仕事上のバディとして進めて、いつの間にか恋してたって方がいいと思いませんか? 
ローマに行って数日?でルシウスとしたくない仕事で揉める時、「したくない仕事だってしなきゃいけない」と今の日本人の心情を語る真美に、ルシウスが「誇りを持っているから、したくない」というような旨を語るのが突然すぎるように見えちゃう。
「誇りったって、日本の再現してるだけじゃん」って突っ込みたくなります。
その前に、ルシウスがローマ時代において、日本に帰れない真美を支える、あるいは北村ケイオニウスのセクハラに対し何かアクションがあれば、お互いが必要な存在になって、上記のセリフがもっと生きるはずなんですよ。

ま、そんなことより、とにかく真美のルシウスを追いかける強い動機が欲しいってことをいいたいだけなんです。ルシウスドキュメント漫画を描くでもいいと思うんです。赤い糸ではないと思うんです。

・演出上の問題
これは結果論ですが、登場人物のキャラだちがいい割には、登場感のない出方をする。
市村ハドリアヌス皇帝が、最初にセリフをしゃべるシーンで俯瞰の引き画はないだろうと思っちゃいます。いかにも皇帝という、威厳のある出方をして欲しいです。
真美も、微妙に胸チラはいいんですが、ルシウス見つけて、はじめて鉛筆を握るより、最初に眠っているなら、漫画原稿にヨダレ垂らして眠っている方が、説明的に見えないと思います。

とはいったものの、これは好きだから細かく言いたくなっちゃう系の感想ですね。
濃そうに見えて塩分控えめの演出がヒットを押し上げている可能性もありますし。
ともあれ、こういう挑戦的な企画がヒット事例をつくってくれることは本当に必要なんです。
 

【2012.07.17 Tuesday 22:53】 author : koshiy2010 | 日本映画2012 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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