非常によくできている映画でした。まぁ、70年目の真実というくらいに真実ではなく、物語的にそこを強調している感はあったんですが。
ちょっと昔だったら愛人の存在とかあったりするんだろうなぁと思いつつ、スルーで家庭人一辺倒。そこが曲者で一匹の魚を切り分けるなんて名シーンがあったりするものだから、不容易に批判もできないんです。
しかし、俳優にお金がかかっているせいか、スペクタクルは期待よりかなり下回っていたと言わざるおえないです。そう、作り方は「スカイライン-征服-」と同じ。物語のモチベーションを下げない最低限度のVFXということで、すぐ、部屋(セット)の中に引きこもる。全国公開の正月の大作ということなら、もう少しスペクタクルな見せ場があってもいいような気がします。69年前の「ハワイ・マレー沖海戦」の方がやはりゾクゾクします。モブシーンもほとんどないし。
「男たちの大和」がすごいのは、実物大セットがあるのもそうですが、その高射砲まわりの描写が見た事ない戦闘シーンだったことだと思うんです。ほとんど防御するものないじゃん、と言う状態で、倒れれば引き継ぐみたいな。
状況的にそこまでは不可能としても、折角若き航空隊員との描写があったりするので、そのへんのアクションは、もう少しドキドキがある感じでやって欲しかったです。
とはいえ、メディアを軸のひとつに持ってきて、現代に通じるようなテーマを描いていたり、お勉強的ナレーションはなく、地図の使用もドラマの中にうまく滑り込ませていたりなんてのは、好感度高し。内地の戦争歓迎描写(祝・重松収さんご出演!)も素晴らしいです。見て損はない作品でした。